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艦隊これくしょん―艦これ― 第2艦隊健在なり

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「うるさいわよ!」
 那珂が喋ってる途中で、満潮が口を挟んだ。那珂は微笑むと、また皿を持ってよそい始めた。寺西も首を傾げつつ、お盆に皿を並べる。

 夕食後、寺西は富山少将に、彼の執務室に来るよう言われた。少し緊張で心拍数を上げつつも、執務室のドアをノックする。
「寺西です」
「ああ、入ってくれ」
 ぎこちなくドアを開いて、寺西が中に入る。ドア入ってすぐで敬礼をし、そのまま直立不動で立ち尽くす。富山は手元の資料を合わせると、椅子を引いてゆっくりと立ち上がった。いつもは執務室にいる大淀の姿は見当たらない。
「さて、君がどうしたいか聞かせてもらってもいいか?」
「私は」
 少し息を吸って、吐く。心を落ち着けてから、寺西は話しだした。
「私は、続けて行きたいと考えています」
「そうか。じゃあ、この国のために自分と部下の命が失われるときのための、決心はついたということでいいか?」
「……はい」
 決心した、しかし少しだけ反抗が見える目で寺西は富山の瞳を射抜いた。その表情を見て、富山は息をついて言った。
「それなら大丈夫だ、これからもよろしく頼む」
「こちらこそ」
 2人はこの場で、再び固い握手を交わした。最初の握手より、2人の握手はずっと強く握られていた。