艦隊これくしょん―艦これ― 第2艦隊健在なり
第2章
翌日、3階の多目的室で行われた朝礼にて、寺西少佐の着任と第2艦隊の結成が正式に発表された。多目的室は下にある会議室とは違い、じゅうたんが敷かれて、置いてあるものが基本的になにもない部屋であった。一応、部屋の片隅には、会議などでも使えるように畳まれた長机やパイプ椅子、そしてキャスターがついたホワイトボードがしまわれている。
朝礼が終わると、すぐに彼が会えぬままでいた第1艦隊の面々全員と紹介する場が設けられた。第1艦隊のメンバーは言われたとおり、吹雪、白雪、叢雲、綾波の4名であった。
吹雪は見た目をみると時雨と同じ歳くらいだが、時雨と違って朗らかな駆逐艦である。言われなければ分からないが、彼女こそ海上自衛隊によって保護された最初の艦娘であり、現在の日本海軍は彼女なくして成り立たなかったほどの功労者だ。
白雪は吹雪と同じ、吹雪型駆逐艦に分類される駆逐艦である。服装は吹雪と同じであるが、元気な吹雪に比べ、白雪は落ち着いた言動が目立つ。また、吹雪が黒髪のポニーテールであったのに対し、白雪はトビのような濃い茶色で、肩に少し届かないくらいの髪を2つにまとめている。
叢雲は同じ吹雪型駆逐艦であるのだが、髪が銀色の長髪で、他の2人からは人少し浮いた感じである。発言から比較的目線が高い態度が目立つが、他の艦娘や富山少将からは、問題なく受け入れられている様子であった。
作品名:艦隊これくしょん―艦これ― 第2艦隊健在なり 作家名:瀬戸信浩