二次創作小説やBL小説が読める！投稿できる！二次小説投稿コミュニティ！

シャアはアムロを抱えたまま屈み込み、子供達にアムロを見せる。
「お母さん！！」
女の子がアムロの顔を覗き込みその手を握る。
そして、隣にいた少年もホッとした様に微笑む。
「カイルか？」
シャアの声にカイルが頷く。
「ありがとう。お前のおかげで私はアムロを失わずに済んだ。お前は私の自慢の息子だ」
その言葉にカイルのスカイブルーの瞳から大粒の涙が溢れ出す。
「お父さん！！」
カイルはシャアに抱きついた。
その声にアムロの瞳が薄っすら開く。
「カ…イ…、ライ…ラ…」
「アムロ！気が付いたか！」
アムロはシャアの顔を見上げ微笑む。
そして子供達に目を向ける
「ただいま…」
アムロの瞳から涙が溢れる。
「「お帰りなさい！」」
カイルとライラの声が重なる。
二人を見つめた後シャアに告げる。
「貴方の…子供達だよ…」
「ああ、アムロ。ありがとう…こんなに嬉しい事は無い。」
そしてシャアはそっとアムロにキスを送ると耳元で囁く。

「Lovin you…」


U.C.0093 3月12日 シャア・アズナブルによる小惑星アクシズの地球降下は失敗に終わり、ネオ・ジオンの反乱は終結する。
その後、ネオ・ジオンは地球連邦政府と和平条約を結ぶ。
ネオ・ジオン総帥シャア・アズナブルはスペースノイドの自治権を確立すべく、各コロニーを統治し、スペースノイドの独立にその生涯を捧げた。
その彼の傍には、琥珀色の瞳に赤茶色の癖毛をした、かつての好敵手、アムロ・レイがずっと寄り添い、彼を導いたのだった…。



end

2017.1.9