49 すずらんの微笑み
「ユリア、ミーチャ・・・よかったな!」
「なんとも・・・絵になる光景だ。あそこだけ光り輝いて見える!」
二人は感慨深げに、家族の再会の光景を遠巻きに眺めていた。
この一か月ほど前のある日、いよいよアレクセイの脱獄計画のためシベリアに向かうミハイルは、ユリアへの報告がてら早朝にミハイロフ家に立ち寄っていた。もちろん無事に救出するまでは、ミーチャには話せない。
「なんだミーチャ、おまえ、まだ母ちゃんとねんねしてるのか?」
ベッドから出てきた起き抜けのミーチャをからかう。
「だって・・・うちにはベッドが一つしかないし、ぼくはムッターを守らないといけないんだもん!」
「そっか・・・んじゃあ、父ちゃんが帰って来たらベッドもう一つ置いて、タッチ交代だな!」
「ファーター、帰って来るの?」
「・・・そりゃあ、いつかは帰ってくるさ!その時は一人で寝れるか?」
「うん、約束する!」
「なんとも・・・絵になる光景だ。あそこだけ光り輝いて見える!」
二人は感慨深げに、家族の再会の光景を遠巻きに眺めていた。
この一か月ほど前のある日、いよいよアレクセイの脱獄計画のためシベリアに向かうミハイルは、ユリアへの報告がてら早朝にミハイロフ家に立ち寄っていた。もちろん無事に救出するまでは、ミーチャには話せない。
「なんだミーチャ、おまえ、まだ母ちゃんとねんねしてるのか?」
ベッドから出てきた起き抜けのミーチャをからかう。
「だって・・・うちにはベッドが一つしかないし、ぼくはムッターを守らないといけないんだもん!」
「そっか・・・んじゃあ、父ちゃんが帰って来たらベッドもう一つ置いて、タッチ交代だな!」
「ファーター、帰って来るの?」
「・・・そりゃあ、いつかは帰ってくるさ!その時は一人で寝れるか?」
「うん、約束する!」
作品名:49 すずらんの微笑み 作家名:orangelatte