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同調率99%の少女(13) - 鎮守府Aの物語

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 終業式であった月曜日、那美恵は生徒会の仕事でてんてこ舞いで結局鎮守府に行くことができなかった。生徒会の仕事がようやく片付いた午後突入後1時間半ほど経った頃、時間的に余裕はあるにはあったのだが、肉体的にも精神的にもヘトヘトになった那美恵は同じく疲れきっていた三千花や三戸、和子ら同生徒会メンバーと一緒に帰り、遅めの昼食をとってそのまま帰宅していたのだった。

 その夜、那美恵は提督から連絡を受けた。内容は川内と神通の訓練のことであった。
「こんばんは那珂。川内と神通の基本訓練について、話したいことがあります。明日は都合大丈夫でしょうか。」
 おっさんらしい、硬い文章である。それに対し那美恵は普段の口調と同じ雰囲気の文章で返信した。

「おっけ〜ですよ? 今日は鎮守府に行けなくてゴメンねm(__)m 二人は今日はどうだった? と・く・に、川内ちゃんが迷惑かけなかったかなー?」
 数分して提督から返信がきた。それを読む那美恵。那美恵の文面の影響からか、文調は砕けていた。
「おー。特には。それから二人には気持ち良くしてもらって助かったよ。」
 いきなり出てきた想像だにせぬフレーズに、那美恵は思わず文面を二度読みした。
「き、気持ちいい……?な、なにそれぇーーー!?」

 提督から来た返信の最後の文章に那美恵は頭にたくさん!?を浮かべて混乱し始めた。一体何が気持ちよかったというのか。那美恵は混乱しすぎて自室で一人慌てふためき、やがてあらぬ妄想をしだす始末。

「も、もしかして何も知らない二人をいいことにイ、イケないことしちゃったんじゃ……!?」
 頭をぶんぶん振って変な考えを振り切る那美恵。
「いやいや、あの西脇さんだもん。そんなことしないはず。ってそんなことってなんやねん!」
 セルフツッコミをするほどまだ混乱している。
 尋ねようにも夜遅くいため提督の都合を考え、また自身の心境も落ち着いていないので返信するのはやめておいた。明日鎮守府に行ったら直接問いただしてやろうと心に固く決意する那美恵であった。