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機動戦士ガンダムRSD 第23話 トラウマ

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オーブ・地球連合同盟艦隊は、補給と修理のためマルマラ海にあるポートタルキウスに停泊していた。
「資材は、直ぐにディオキアの方から回してくれるということですがフェイスの戦死ですからね。
人的被害は、かなりのものですよ」
 マッド大尉の報告にタリア艦長は、溜息をついた。
「ほかにもムラサメやウィンダムなども多数撃墜されていますからさすがにちょっと時間がかかりますね、これは」
 マッド大尉は、モビルスーツの補給に時間がかかると報告した。
「そうね。
兎も角出来るだけ急いで頼むわ。
いつもこんなことしか言えなくて悪いけど」
 タリア艦長は、マッド大尉にお願いした。
「いえ、解ってますよ、艦長」
 マッド大尉は、それが自分の仕事だと認識していた。
タリア艦長は、その場を去った。
しかしタリア艦長の表情は、暗いままだった。
 地球軍兵士がハイネ大佐の遺品を車にしまい終えた。
「では、ハイネ・ヴェステンフルスの遺品をお預かりいたします」
 地球軍兵士が敬礼しながらレイ少尉、ルナマリア少尉、マユ少尉、シン中尉とアスラン中将に言った。
5人は、お礼として敬礼した。
 そして去っていく車を見送った。
アスラン中将は、先の戦闘を回想していた。

「あいつらのせいだ」
 タラップでミネルバに戻る途中シン中尉が呪詛のように言った。
うつむいていたアスラン中将もその言葉に顔を上げた。
「あいつらがちゃんとサオトメを討てていればハイネだって」
 シン中尉は、責任を全てアークエンジェルに押し付けた。
「シン」
 ルナマリア少尉がシン中尉をなだめようとした。
「大体何だよあいつら。
援軍かと期待したのに。
あれがほんとにアークエンジェルとフリーダム?
ほんとに何やってんだよオーブは。
ちゃんと戦う気があるの?」
 シン中尉は、そう吐き捨てると1人タラップを歩き始めた。
「シン」
 ルナマリア少尉とマユ少尉は、アスラン中将の顔色を伺うもすぐにシン中尉を追った。
レイ少尉は、アスラン中将に敬礼すると3人を追った。
アスラン中将は、苦しい表情をしながらバラディーヤでのサオトメとのやり取りを思い出していた。
「クソ」
 タラップの手すりを殴りながら吐き捨てた。
そしてオーブ近海の孤島でのサオトメとの死闘を思い出した。
再び何も守れないという絶望感を感じながらアスラン中将は、タラップを歩き始めた。

                                    ※

 η艦隊では、グリーンノア2への上陸許可が出ていた。
ケイト中尉、ミサキ中尉とアイリス曹長の3人は女子散歩をしようとしていた。
「適当にその辺をぶらぶらしていきませんか?
天気もいいですし」
 アイリス曹長が2人に提案した。
「いいね、ぶらぶら。
ぶらぶら日和だね」
 ケイト中尉は、異論がなかった。
「ぶらぶらには、最適だね」
 ミサキ中尉も異論がなかった。
「どこぶらぶら?」
 ケイト中尉が場所を聞いた。
「適当に駅前ぶらぶら」
 ミサキ中尉が提案した。
「あの」
 そういうとアイリス曹長は、立ち止まった。
「ただ単にぶらぶら言いたいだけでは?」
 アイリス曹長が2人に質問した。
「そんなことないぶら」
「そうぶら、そうぶら」
 ケイト中尉とミサキ中尉は、そう弁解した。

 3人は、本屋に立ち寄ることにした。
「いつの間にかほしい本が4冊も出てる」
 アイリス曹長は、ほしいものが増えており困っていた。
「全部買ったら?」
 ケイト中尉が提案した。
「結構な値段になるわね」
 アイリス曹長は、暗算で消費税込みの総額を導こうとしていた。
その時ミサキ中尉が何かを思いつくとアイリス曹長の顔の近くで手をたたいた。
「びくってなった」
 ミサキ中尉は、無邪気に言った。
「どこまで計算したか忘れちゃったじゃないですか」
 アイリス曹長は、抗議した。
「すんませんでした」
 ミサキ中尉は、無邪気に謝った。
アイリス曹長は、また初めから暗算しなおした。
すると今度は、ケイト中尉が何かを思いつくとアイリス曹長の顔の近くで手をたたいた。
直後またミサキ中尉がアイリス曹長の顔の近くで手をたたいた。
「止めてくれませんか?」
 アイリス曹長は、そういうと2人の手を握ると万力のように締め上げた。
2人は、すぐに音を上げた。
「アイリス、本当に買わなくていいの?
あれくらいなら出してあげてもいいのに」
 ミサキ中尉がおごろうかと提案した。
「大丈夫です。
もうすぐ給料日ですからそれからでも遅くは、ないですから」
 アイリス曹長は、今度の戦争も生き残る自信があった。
その時ケイト中尉が防犯ゲートの誤作動で引っかかってしまった。
しかし何とか事なきを得た。

                                    ※

 ミハイル大佐は、自室で衛星写真を解析していた。
そしてそのデータをメモリースティックに移した。
その後自室を出るとより高度にデータを分析するために情報処理室に向かった。
 部屋に着くと大型コンピューターにメモリースティックを挿しデータ解析を始めた。

                                    ※

 ケイト中尉、ミサキ中尉とアイリス曹長は歩きながらしりとりをしていた。
「カール・ゴッチ」
「嘲風」
「植木市」
「また『ち』?」
 ケイト中尉は、必死に単語を探した。
「血合い」
「イア」
「合鴨」
「もち」
「おもち。
食べたい」
 ケイト中尉は、食べ物の単語で小腹がすいてしまった。
「ちゃんとしりとりしてよ」
 ミサキ中尉があきれながら言った。
「でもおもち食べたいね」
 しかしミサキ中尉も空腹を感じ始めた。
「食べたい、食べたい」
 ケイト中尉がそういうと2人は、アイリス曹長を見た。
「おごるから食べようよ」
 2人は、アイリス曹長を誘った。
「おごりなら」
 アイリス曹長は、誘いに乗った。
「はい、おもちじゃなくて団子だけど」
 ケイト中尉は、アイリス曹長に団子を渡した。
「ありがとうございます」
 アイリス曹長は、礼を言いながら団子を受け取った。
(太らないかな)
 アイリス曹長は、体重を気にしていた。
「おいしい」
 3人は、楽しく団子を食べていた。
「それにおもちって腹持ちいいよね」
 ケイト中尉は、何気なく言うとミサキ中尉が何かに気づいた。
「おもちだけに」
 2人は、ハイタッチをした。


                                    ※

 マーカー艦長は、艦長室でリラックスしていた。
その時ブザーが鳴った。
「はい」
 マーカー艦長が返事をした。
「ミハイル・ケラーネです。
よろしいでしょうか?」
 ミハイル副艦長は、報告書を持っていたのでマーカー艦長は怪訝に思った。

                                    ※

 ケイト中尉、ミサキ中尉とアイリス曹長はコンビニで昼食を買おうとしていた。
すると突然ミサキ中尉が堂島カレー謹製高級ソースを出した。
「なんでそんなものを持ってるんですか?」
 アイリス曹長が不思議そうに尋ねた。