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機動戦士ガンダムRSD 第23話 トラウマ

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「今日の昼食でカツサンドを買ってこれをかけて食べるの」
 ミサキ中尉は、ウキウキしながら答えた。
 3人は、コンビニに立ち寄ったがさすがに混んでいた。
「おなかすいた」
 ケイト中尉は、腹の虫を鳴らしながら言った。
「混んでるわね」
 ミサキ中尉もその混雑さに圧倒されていた。
「何とか全員買えたね」
 しかし何とか3人は、パンを買えた。
「お昼時は、どこも混むね」
 ミサキ中尉は、疲れた声で言った。
その時ミサキ中尉は、奇声を上げカツサンドとカレーパンを買い間違えたのに気づいた。
「カツサンドは、どうしたんですか?」
 アイリス曹長は、怪訝そうに聞いた。
「違うのです。
私は、カレーパンをソースで食べたくなったのです。
本当です」
 ミサキ中尉は、苦しみながら答えた。
「今奇声をあげましたよね?」
 アイリス曹長は、ミサキ中尉が奇声を出したのを聞き逃さなかった。
「言ってない。
カレーにソースは、常識よ。
醤油かける文化だってあるんだから」
 ミサキ中尉は、必死にごまかした。
「じゃ、ありかも」
 ケイト中尉は、納得した。
「ありです。
あり」
 アイリス曹長の心配をよそにミサキ中尉は、カレーパンにソースをかけた。
そして一口食べた。
「意外とあり」
 ミサキ中尉は、驚愕しながら言った。
「無理してませんか?」
 アイリス曹長は、まだミサキ中尉の心配をしていた。
「じゃあソースありとソース無しだとどっちがおいしい?」
 ケイト中尉がミサキ中尉に質問した。
「なしです」
 ミサキ中尉は、素直に答えた。
 昼食後3人は、またぶらぶらし始めた。
「ニューって付けるとなんでも新しくなるよね」
 ケイト中尉が突然そんなこと言った。
「ニュー自体『新しい』の意味ですから当然ですよ」
 アイリス曹長は、あきれ半分に言った。
「ニュードクター」
「新しい分野の医者だね」
「ニューガンダム」
「サオトメ大佐にふさわしいような機体ですね」
「ニューフロンティア」
「住みやすそうですね」
「ニューソース。
なんか違うな」
 ミサキ中尉は、自分で言って否定した。
その時前方の古びた建物から1人の老人が出てきた。
すると老人が3人に気づいた。
「こんな美少女3人と鉢合わせするとは、まだまだ人生捨てたもんじゃないな」
 老人は、3人を見ながらそう言った。
「何をなされてたんですか?」
 ミサキ中尉がなんとなく質問した。
「資料館の掃除だ。
でも年に1人来るか否かのさみしい資料館でな」
「コンペトウ資料館」
 ケイト中尉が看板を見て読み上げた。
「お嬢ちゃんたちは、ソロモンがかつてコンペイ島という採掘衛星だったのはご存知かな?」
 老人は、3人に質問した。
「はい。
私たちは、軍人なので知っています」
 ケイト中尉が敬礼しながら答えた。
「そうか。
わしは、あれがまだ採掘衛星だった頃にあそこで労働したんだ。
だから中には、貴重な資料が多くあるんだ。
大衆から見ればゴミかもしれんが」
 老人は、昔を懐かしみながら話した。
「見てもいいですか?」
 アイリス曹長は、興味を持った。
「そうか。
いいぞ。
若い軍人さんたちに見られるなら中の資料たちも大いに喜ぶだろう。
閉館時間は、20:00です」
 そういうと老人は、去っていった。
3人は、資料館の扉を開け中に入った。

                               ※

 アークエンジェルは、海中に潜ってα艦隊の動向を探っていた。
キラ大佐は、窓から海底をぼおっと眺めていた。
「でもどうしたらいいのかしらね」
 ラミラス艦長のつぶやきにきつねうどんのきつねを食いかけていたノイマン少尉の動きが止まった。
「これから」
 ぼおっとしていたキラ大佐にミリアリア二等兵が近づいた。
それにキラ大佐も気づいた。
「先日の戦闘では、一応ファントムペインの加勢にはなれたところでしょう。
しかし完全な戦力には、なれなかった」
 ノイマン少尉が自分の考えを述べた。
「そうね」
 ラミラス艦長も大体予想していた答えだった。
 すると突然ミリアリア二等兵は、隠し持っていた水鉄砲をキラ大佐に撃った。
そのあともミリアリア二等兵は、笑いながらキラ大佐に水鉄砲を連続で撃った。
「何するの、ミリィ。
やめてよ」
 キラ大佐は、ミリアリア二等兵にやめるように言った。
「だってとっても暗い顔をしてるんだもの。
どうしたの?」
 先のは、ミリアリア二等兵がキラ大佐を心配しての行為だった。
「僕は、地球軍で戦い続けていいのかなと思って」
 キラ大佐は、サオトメと違い地球軍の中心戦力になれていないと感じていた。
「まず決める」
 ラクスが話はじめうつむいていたキラ大佐もミリアリア二等兵を見た。
「そしてやり通す。
それが何かを成す時の唯一の方法よ。
きっと」
 ミリアリア二等兵が何かをなす方法を説いた。
「ミリィ」
 キラ大佐は、わずかに勇気づけられた。
「ね?」
 ミリアリア二等兵が同意を求めた。
「うん。
ありがとう」
 キラ大佐は、そういうとわずかに表情が明るくなりその場を去った。
しかしミリアリア二等兵もその不安がないわけでは、なかった。

                               ※

 ブリーフィングルームにサイジョウ元帥とアンディー大尉が呼ばれた。
「探索任務ですか?」
 アンディー大尉が確認した。
「そうだ。
これも司令部からの正式な命令なんだぞ?」
 ミハイル副艦長の説明にアンディー大尉は、意外そうな顔をした。
「地域住民からの情報なんだがこの奥地に連合の息の掛かった何やら不明な研究施設のようなものがあるそうだ。
今は静かだそうだが以前は車両や航空機、モビルスーツなども出入りしていたかなりの規模の施設ということだ。
君達には、明朝そこの調査に行ってもらいたい」
 ミハイル副艦長が作戦概要を説明した。
「そんな仕事に私たちをですか?」
 アンディー大尉は、不満そうに言った。
「アンディー、いい加減にしろ」
 とうとうサイジョウ元帥がアンディー大尉をとがめた。
それでアンディー大尉もおとなしくなった。
「そんな仕事とか言うな。
もし武装勢力が立て籠もってでもいたらどうるす?」
 ミハイル副艦長が武装組織の立てこもりの可能性を指摘した。
それでアンディー大尉も任務の重要性を認識できた。
「そういう任務なんだ。
しっかりと頼むぞ」
 ミハイル副艦長が2人に頼んだ。
「了解しました」
 サイジョウ元帥が立ち上がりそういうと敬礼した。
アンディー大尉もしぶしぶ同じように立ち上がり敬礼した。

                                ※

 ケイト中尉、ミサキ中尉とアイリス曹長は資料館を後にすると公園でくつろいでいた。
「そういえばどうしてスタイルいい人ってそうなったんだろう。
謎だ」
 唐突にケイト中尉が切り出した。
「謎ね」
 それにミサキ中尉も考え込んだ。
「ある程度は、コントロールはできますけど」
 アイリス曹長は、それでもコントロールできる部分は存在するといった。
「乳製品とか肉類、豆類とかもいいって聞くよね」