鳥籠3
「昔は本当にこのボウヤが連邦の白い悪魔かと思ったが、今の戦いっぷりを見てると納得せざるをえないな。」
「そう…。でも、根本的なところは…心の優しいところは変わっていないわ…。」
「…そうだな…。」
二人はアムロが出て行った扉を見つめて微笑む。
「大佐が彼を見捨てないでくれて良かった…。」
「ああ…。」
あの時、心も身体も傷付き、ボロボロだった少年。
主人に置いていかれることを怖れ、仮面を被りつつも小さな優しさに涙を流していた少年が今、主人と共に歩んでいる。
その事が二人には何よりも嬉しかった…。
end