【たった一言「愛しているよ」と何度でも囁こう。】
さあ、どこにいってみようか。
江戸なんかもいいかもしれんな。
なんて思いながら歩き出しては山を降りにかかる。
幼いあの子が、歌っていたそれを口ずさみながら。
もう振り返らない。
後ろも見ない、ただ、前へ。前へ。
ただ、進もう、この先の未来へ。
そして、この先愛す存在ができたら今度は一度つないだ手も心も離さず共に生きていこう。
その子がもし折れそうな時はただ抱きしめて
たった一言「愛しているよ」と何度でも囁こう。
なんでも受け止めよう。
そして今度は護られるのではなく、俺が護ろう。
END
作品名:【たった一言「愛しているよ」と何度でも囁こう。】 作家名:サザンカ