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天衣創聖ストライクガールズ 序章:聖杖エクスタシオ

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降臨した天衣―――光の羽根が背中に生えた、妖精の服のようなワンピース―――を確認した少女は感嘆の声を上げた。
「まさか、エンゲージクロス!本来天衣創聖では降臨しないはずの・・・しかもあの敵は重力結界を発生させるけど、エンゲージならそれを無効化出来る!すごいです!マスター!これなら一人でも楽勝です!」
彼女はそう言うと窓を開け、身を躍らせベランダから飛び降りた。
「おいおいおい!ここ三階・・・いっ?」
そう、龍之介の部屋は5階建てのマンションの三階だった。彼は彼女を追ってベランダから乗り出して下を見た。そこには彼の想像した光景は無く、少女の頭頂部が目と鼻の先にあった。要するに、彼女は空中に浮いていた。そしてその体を球状の光が覆い、彼女は「敵」に向かって飛ぶように接近して行く。そして彼女が採った攻撃方法は・・・無骨にも体当たりという原始的なものだった。

・・・・・・・・・

「よかったです、勝てました。」
外に出て彼女の戦いを見守っていた龍之介に、彼女はにっこり微笑みながら歩み寄って来た。
「ああ・・・助けてくれた、って事なんだよな?ありがとう。てか、あれで終わりって訳じゃあ・・・」
「ええ、もちろんそんな事はありません。」
「ですよね・・・」
彼はそう一言だけ漏らすと思わずその場に座り込み、うなだれた。
「ですから、私が守りますから。心配しないで下さい。」
彼女はなだめるようにそう言うと、懇願の表情で彼の顔を覗き込んだ。
「・・・わかった。これからよろしく頼む・・・そうだ、まだ名前聞いてなかったな。」
「あ、そうでしたね。申し遅れました。私はセフィーナ。セフィーナ・クウォーツです。きっとマスターと私、仲良くできると思うんです。これからよろしくお願いしますね。マスター!」
ゆっくりと結界が消えていく中、彼女は満面の笑みでそう言った。

序章:おわり