二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【APH】Solo!【SCC19サンプル】

INDEX|1ページ/6ページ|

次のページ
 


◆西普

「ギールーちゃん、はよ起きてやー」
「んぁ……?」
 弟のものではない、突き抜けた青空のように明るく爽やかな声に脳を揺さぶられ、ギルベルトはゆっくりと目を開けた。ピヨピヨ、と小鳥が鳴く声がして、うわ、めっちゃふわふわやんなぁ、とのんびりとした声が続いて聞こえる。
 声のする方に目を凝らし、眩しい朝日に目を眇める。窓の位置から考えれば、丁度朝日がベッドの方に差し込むということは、まだ日が昇り始めて間もない頃なのだろう。
「おっ、起きた? 今日めっちゃ天気ええで!」
「……アントーニョ」
 ひょこ、と寝そべったままの己の顔を覗き込んで来たのは、褐色の肌と緑の瞳をした、いつも明るい友人だ。関係性としては、友人、と呼んでも差し支えはないとギルベルトは思っている。
「ん? なに…………ったぁ!」
「なんでお前が俺の部屋にいやがんだ」
 起き上がりながらその頭にガンッ、と頭突きをすれば、クリーンヒットしたらしいアントーニョは額を押さえながら涙目で笑ってみせる。
「ひどいでギルベルト。遊びに来たんやで部屋に居ってもおかしないやんか」
「だから、どうやって部屋に入ったって話だよ。……まあ予想はついてるけどな。どうせヴェストに入れてもらったんだろ」
「分かっとるんやったら頭突きせんでもええやん。痛いわぁ」