二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【APH】Solo!【SCC19サンプル】

INDEX|2ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 




◆ロマ普

「普通にロヴィーノで良いっつってんだろ、芋兄」
「ちぇっちぇのちぇー。だったらその芋兄ってのも止めてくれよな。知ってるだろ、俺の名前」
 文句を言いながら傍に駆け寄れば、なんのかんの言ってロヴィーノはこちらを待つように足を止め、改めてギルベルトの方に向き直る。根が優しいところはフェリシアーノと同じなのだろう。
「ロヴィーノはなんでこんなとこに?」
「てめー、ひとんちをこんなとこ呼ばわりしてんじゃねー。自国の土地にいて何が悪いんだよ。てめーこそなんでローマにいる?」
「俺はただ単なる観光ついでの散歩だぜ。イタリアはあったけーから好きだし、久しぶりに目的もなくぶらぶらすんのも悪くねえかな、って」
 ローマも久しぶりだかんなぁ、と呟いてギルベルトはイタリアの青い空を見上げる。己が騎士修道会であったころの本山は一応バチカンということになるが、本来の出身はアッコンの方なせいか、数えるほどの期間しか滞在していた記憶もなければ、巡礼に訪れた事もあまりない。
 いまでこそ旅行と称してイタリア国内を散歩する事もあるが、それでも頻繁に訪れているわけでもないのだ。
「ふーん、観光、な」
 ロヴィーノはしばらく考え込むようなそぶりを見せ、唐突によし、と頷いた。
 なんだ? とギルベルトが首を傾げると、ロヴィーノは珍しくギルベルトに向かってにこりと笑いかけた。
「折角来たんだ、俺でよけりゃ案内してやる。普段からガイドのバイトやったりしてるし、結構穴場とかも知ってるぜ?」