はじまりのあの日7 線香花火と約束
少し困り顔の姉に、そう返したことを憶えている。あの辺からかな、みんなのカンジが変わったの。わたしと彼に、接する態度。向けられる視線の変化。そんなことに、あの越後では気付かなかったけど。その後は、色々な所で『花火合わせ』大会になったっけ。二度目、花火大会を告げるCMが始まる。意識が又、今へ戻ってくる。今年もまた、彼と花火合わせがしたい。そんな風に想って、ああ顔がにやけてしまう。一人の時で良かった―
作品名:はじまりのあの日7 線香花火と約束 作家名:代打の代打