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Lovin 'you ~If~ 後編

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「アムロ、君と共感した時、私の心が見えただろう?君を求める私の心が…」
シャアは、アムロの心が少し戻って来ていることを感じた。
ならばと、自身の想いを包み隠す事なくアムロに告げる。
「アムロ、君が必要だ…君が…欲しい…。好きなんだ…どうか…私の手を取ってくれ…」
そして、アムロの顔を見つめ、顎に手を添えると己の唇をアムロの唇へと重ねる。
カミーユはそれに驚きつつも、アムロの心が近付いて来ている事を感じて、そっと見守る。
すると、アムロの薄く開いた瞳がゆっくりと瞬きを始めた事に気付く。
そして一度閉じ、ゆっくりと開いたその瞳には弱々しいながらも光が宿っていた。
「アムロさん!」
シャアも、握っていたアムロの手が自分の手を握り返した事に驚き、唇を離してアムロの瞳を見つめる。
「アムロ!」
アムロは何度も瞬きを繰り返し、目の前に見える懐かしい顔にホッとした様な表情を浮かべ、その唇がゆっくりと言葉を紡ぐ。
「…シャア…」
「アムロ!」
「アムロさん!」
その場にいたセイラ、アルフレッド、カミーユが歓喜の声を上げる。
アムロはシャアを見つめて少し微笑む。
「シャア…ありが…とう」
長い間使われずにいた声帯は上手く機能せず、掠れてしまって上手く喋れない。けれど、アムロはもう一度、目の前の追い求めた存在の名を呼ぶ。
「シャア…」
アムロはゆっくりと手を伸ばし、シャアの頬に触れる。
そして、綺麗なスカイブルーの瞳から流れる涙をそっと掬う。
そのアムロの顔は美しい笑顔だった。
アルフレッドはその笑顔に心が熱くなる。

『アムロ、やっと君の笑顔が見れた…。その笑顔を引き出したのは僕ではなかったけれど…それでも…嬉しいよ。どうか、君に幸せを…。沢山の幸せが君の元に降り注ぎます様に…』


end
作品名:Lovin 'you ~If~ 後編 作家名:koyuho