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琅琊閣裏口入学センター2次試験 本年度予想問題と回答例

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問、
胡歌さんが、大きな背もたれの椅子で、無防備にうたた寝する姿を見て、襲撃する者がいます。この襲撃にどのように返せば良いか、胡歌さんになって答えなさい。(配点10点)



○回答例

───誉王──────

部屋の廊下をすたすた歩いてくる誉王。

胡歌さんのうたた寝する部屋の前まで来て止まり、襟を直して部屋へと一歩入る。

「蘇先、、、、ぁっ、、。」

「、、、蘇先生、、お休みでしたか、、。」
相談したい事があったのだが、あまりに心地良さげに眠る胡歌さんに、声をかけるのを躊躇する。

また時間をおいてから訪れようと思い、一旦部屋から出る。
が、しかし、椅子でうたた寝する、無防備な胡歌さんをもう一目見ようと、部屋に戻る。
==やはり、美しい、、、。==
誉王は胡歌さんの寝姿を心に刻み、部屋を出る。

部屋を出て数歩歩くが、また足を止める。
==だが、この事案は早くこちらが動かねば。
皇太子を倒す好機なのだ。遅れをとってはならぬ。==
一刻を争う。
起してでも相談に乗ってもらおうと、誉王はもう一度部屋に入る。
しかし、胡歌さんを起こすどころか、何故か胡歌さんが眠る椅子の側まで行く事すら出来ない。

それもその筈、胡歌さんの全身から「起こすなオーラ」。

誉王、入口付近から動けず、いつまでもいつまでもそこに佇む。


───あぁぁ!も───、鬱陶しいw、、。───
胡歌さん、「早く帰れオーラ」もプラス。



────甄平───────────

前回、キビキビと動きすぎて、胡歌さんを起こしてしまった。
反省して、黎綱を見習って、もふもふ外套を、椅子で寝ている胡歌さんに優しくふわりとかける。

冷たい空気が入らぬ様に、外套の襟部分を首元まで上げて掛けようとする。

が、甄平は、悪い夢を見た胡歌さんから、ぎゅっと手を握られることを期待してしまう。

期待して、甄平の手が止まる。
胡歌さんは甄平の手は握らない。

甄平、期待。
、、、、、、握らない。

期待、、、、、、、、、、、、握らない。



、、、、、、、、、、甄平、諦める。



────般弱────────────

人目を気にする様子で、こっそりと入ってきた般弱。
壁の辺りをコンコン叩きながら、何かを探している様子で、部屋の奥でうたた寝する胡歌さんには気が付かない。

コンコンしながら、仕掛けのある壁を見抜く。
般弱は探し当てた事にニヤリとし、壁のカラクリ扉を押し開け、するりと中に入ってしまった。

全てを見ていた胡歌さん、、。

般弱の後を、飛流がコッソリとつけて来ていた。

胡歌さん、椅子から起き出し、飛流を呼び、部屋にある棚を飛流とそっと持ち上げ、般弱の入っているカラクリ部屋の前に、ピッタリとくっ付けて置いた。
これで般弱は部屋から出られない。

胡歌さん、何だかスッキリ。

胡歌さん、安心する。
もう一眠りしようと、別室へ行く為に部屋を出る。

飛流も胡歌さんの後ろについて行った。
胡歌さんが嬉しそうで、飛流も嬉しく、足取りるんるん。


カラクリ部屋の中には書類が沢山、、。
「ここにはきっと、梅長蘇の正体の秘密が隠されているわ!。」
般弱、閉じ込められたのに気付かず、夢中で探し続ける。
、、、、、殿下の為にも、、、。



注意警告!!!
般弱を、閉じ込めてはいけません。




───豫津 景睿 穆青──────────

わやわやと廊下から賑やかな声が聞こえてくる。
どうやら、この者達も何かを探している様子。
なんと、穆青が豫津を肩車してよろよろと部屋に入って来た。
「ほら、蘇哥哥が休んでる、絶対この部屋にある筈だ。
灯台下暗しだ!あそこの梁のあたりが怪しい!。」
「何ィ〜〜。あっち???」
豫津が穆青の上から、指示を出しているようだ。
「いや、あっちじゃなくてそっちそっち!」
「あ”あ”!どっちだよ!!!。」
「わぁ、、グラグラする、しっかり歩け!。」
「何だと、しっかり探せ!」
何だか大変である、、。
聞いているだけで、笑いが込み上げ、寝たフリの胡歌さんは苦しくて仕方ない。
「我々は大馬鹿だ。きっと部屋には無い、外だ!。」
「あ”あ”!まったくもう。」
穆青は豫津を肩に乗せたまま、ぐらぐらと部屋を出ていった。

一緒に来た景睿は、心ここに在らずのようで、棚の間や積まれた本の陰を探すふりをしていた。
豫津と穆青に、ただくっ付いて動いてるだけのようだ。
心配事があるのだ。誰にも話す事は出来ない。
蘇哥哥に打ち明けたならば、不安を晴らせるだろうかと、部屋を出る間際に、景睿はふと胡歌さんを見た。
胡歌さんは目を覚ましていて、物憂げな景睿と目が合った。

胡歌さんは、寝た振りをして、薄目を開けて、ずっと三人の様子を見ていた。
この三人の中、ただ気になるのは景睿の様子だった。

景睿の不安は分かっている。
景睿ならば、越えられる、、、、酷い、痛みはあるだろうが。
景睿に、大丈夫だ、と、微笑んでやる。

景睿は胡歌さんに微笑み返した。
複雑な微笑みだった。

自分に降りかかる不安に、景睿自身はどう動く事も出来ず、心だけが砕かれてゆくのだ。
それを隠す様に、胡歌さんに心配させまいと、気遣う微笑みだった。

景睿は部屋を出て、あの二人に付いて行った。





────夏春 夏冬 霓凰─────────

夏春が、胡歌さんのうたた寝する部屋に入って来る。
夏春は床を慎重にコンコンして、床の仕掛けを探している様だ。
「随分念入りね。」
後ろから、夏春と組の霓凰が言葉をかける。
するとその後ろから夏冬が、首を出した。夏冬も組なのだ。
「大師兄は、仕掛けを見破るのが得意なのよ。」
霓凰は夏春の手元、行動から目が離せない。
この蘇宅の仕掛けを見破られては困るのだ。
出来ればこの建物から、夏春の意識を離したい。
「夏春殿、屋敷の中には無いかもしれないわ。」
夏春は自分の勘に絶対の自信と裏付けがあるのだろう。
「いや、昨夜は雨が幾らか降ったのだ。蘇先生がそんな湿気のある場所に、貴重な楽譜の書かれた竹簡を隠すとは思えない。」
もう、夏春を屋敷から離すのは難しそうである。
成り行きを見守るしかないと、霓凰は胆をすえた。
「ん?。」
戸棚を調べていた夏春が、声をもらす。
霓凰はどきりとする。
この屋敷に隠されているのは、楽譜だけでは無いだろう、、。
何か大切な書面や、林家や赤焔軍関連の物で、夏春に目を付けられでもしたら、この先この林殊の計画に、ヒビが入ってしまうのだ。
どうやら、戸棚に仕掛けがあるらしく、夏春が念入りに調べていた。
霓凰は気が気ではなくなる。
戸棚の引き出しの底が、二重になっている様だ。
こんな薄い所に竹簡があるわけが無い、書簡かなにか、、。
赤焔軍関係の物で無ければいい、、霓凰は祈るような気持ちで、目を瞑る。
「何だ?、これは。」
霓凰が目を開けると、夏春は仕掛けを解き、その手に書簡を手に持っていた。嬉しそうだ。
「江左の梅郎が隠す書簡、興味が湧くではないか。」
夏冬が興味深げに側に行く。
開けないで!!
霓凰の祈りも虚しく、書簡は開かれる。
「ぷっ!。」
「何なのだこれは!!。」