鳥籠の子供達2〜Second〜
その後、ファーストの手配により、俺はネオ・ジオンのニュータイプ研究所で治療を受ける事になった。そのお陰でいくらか寿命は伸びたと思う。
けれど、ボロボロの身体は、やっぱりそこまでは長く保たなかった。
でも、その数年間は俺にとって幸せな日々だった。研究所という鳥籠で一生を終えると思っていたのに、自由を手に入れることが出来たのだ。
何より、また、ファーストと出会えた。
そして、外の世界は暖かくて、サード、フォースもとても幸せそうだ。
あの子達の幸せな笑顔がとても嬉しい。
…ああ、もうあまり目が見えない…。でも、ファーストの腕の中はとても暖かくて気持ちが良い…。
俺の頬に、暖かい涙が降り注ぐ。
『泣かないで…俺は…凄く幸せだった。もう、思い残す事は何も無いんだ…。ファースト…君の幸せを願ってる。』
セカンドはその希望通り、ファーストの腕の中でゆっくりと永遠の眠りについた。
その遺体は今、ゼロの遺体と共にネオ・ジオンの総帥府に奥深くに眠っている。
end
作品名:鳥籠の子供達2〜Second〜 作家名:koyuho