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こらぼでほすと 秋刀魚8

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 とりあえず名前とか適当でいいらしいので、ニールがテーブルに座って、それを書く。それで知っている名前を書いていたら、レイが、こーいうのもいいんじゃないですか? と、雷を落とす人とかたらしの人なんていうのを書きだした。
「それ、該当枠が少ないぞ? 」
「いえ、これならオーヴ組はオーヴ組で連れて来られるでしょ? リジェネも書け。」
 うん、と、リジェネも適当なことを書いている。それを見つけたマリューやアイシャも一緒に参加する。ちなみに、彼女たちが書いたのは、エロい人、色気のある人、かわいい人、金髪の人、美人なんてものだ。それは、どーなのよ? と、ニールがツッコミだ。
「エロい人? 鷹さんとかしか該当してないんじゃ? マリューさん。」
「そうでもないわよ。各人それぞれエロいところはあるもの。アスランだったら、キラを選ぶわね。」
「悟浄ハ、イノブタさんネ。」
 アイシャも爆笑している。夫婦関係にあるのは、そういうことになるらしい。この紙を茶封筒にひとつずつ入れて、四つのコンテナに入れる。競技は、この封筒の中身に該当する人を探してゴールする。これで準備は完了だ。フィールドのほうは借り物競争の準備が終わったらしい。ニールとトダカ、一桁組あたりは鑑賞するので同じタープの席に着く。
「借り物って、どんなものを? 」
「まあ、ここいらにあるものだ。帽子とかタオルとか。」
「近くにあったら有利ですね。」
「こればっかりは運だねぇ。スタートするらしい。」
 ハイネが空砲を空に向けている。三十メートルほど進んだところの机にコンテナ箱が置かれている。あの中から封筒を取り出して書いてあるものを探してゴールする。これだと運もあるからコーディネーターが有利ということもない。まず、先陣はシン、悟空、カガリ、アスランだ。よーい、ドーンッッという空砲の音で飛び出してコンテナへ走る。封筒を開けて、シンがタープへ走って来た。
「ねーさんっっ、スプーン。」
「え? えーっと・・・・ああ、ここにあった。ほい。」
「センキューッ。」
 シンは、そのまま走り去る。カガリは帽子だったのか、そこいらに立っている人間の帽子をはがして走っているし、悟空はタオル、アスランはブツが見当たらなくて探している。
「キラァァァーーーーリンゴなんてないっっ。」
「あ、ごめーん、アスラン。じゃあ、リンゴほっぺの僕で、どう? 」
 自分の頬を指さして、キラがアスランの許へ走る。ビリだが、最後まで走るのは基本だ。それを眺めて、次のものたちが、「キラが書いたんだったな。」 と、がっくりと肩を落とした。つまり、ないものも書いてあるわけだ。
「適当に解釈するしかないな。」
「さすが、アスラン。運のないとこは基本だな。」
 次に走るのはオーヴ組だ。こちらも四方八方に走っているところを見ると、ないものが書かれているらしい。なぜだか、キラを担いで走っているのがいる。
「あれ? キラが借り物になってる。」
 まだ走っていないのは首を傾げている。キラを担ぐ意味が不明だ。全員ゴールしたので尋ねたら、「MS」と書かれていたので、MSパイロットのキラを運んだらしい。
「借りられないだろ? それ。」
「キラ、相変わらず天然電波だな、恐ろしい子。」
「誰もチェックしてないんだよな? 」
「なんか大喜利になってないか? 」
 で、観覧席のほうにはシンが説明に走った。スプーンを返しにきたついでだ。観覧席も、あーあーとキラの仕業に納得している。
「あの中身、そーいうものも入ってるのか。」
「そうらしいぜ、ねーさん。俺、簡単なもんでよかった。」
「ろくでもねぇーな。」
「まあ解釈できればいいんだから、なんとかなるさ。」
 リジェネはコーヒーカップだったので、すかさずニールのところへ飛んできた。背後の軽食ブースからニールが運んで来る。鷹はケーキ、ダコスタはビール。軽食ブースへ飛び込んでいる。ひどいのはハイネでホウキだった。さすがにそれはない。
「あー、リジェネいるかぁーっっ。」
 周囲を探したら、ニールの横に座っていたので、これを担ぐ。髪の毛がホウキみたいというところを狙ったらしい。この元凶のキラはオレンジで、軽食ブースから一個持ち出していた。運はあるのだ。ゴールしてビール片手にハイネが戻って来た。
「実行委員をキラにしたのは失敗だ。」
「見ているほうはおもしろいぜ? ハイネ。」
「人探しは、おまえが書いたんだよな? ママにゃん。」
「半分くらいは俺だけど、マリューさんとアイシャさんとレイとリジェネも書いたぜ。」
「うわぁー微妙だなあ。」
 おもしろがって、とんでもないものが書かれている可能性がある。次も大喜利になりそうだ。やでやで、と、ハイネは、そこで座り込む。
次に走り出したのは、人外組で、坊主はニールのところへ走って来た。「これ、よこせ。」 と、紙を見せると、今度は椅子だった。はいはい、と、ニールの座っているリゾートチェアを折りたたんで渡す。紅は、「ちりとりなんてねぇーーだろーがっっ、キラァァァ。」 と、不幸なブツに叫んでいる。
「紅、こっちぃぃぃ。」
 ニールが叫んで呼び寄せて、新聞紙を渡す。ちりとり代わりにするから、これでいけ、と、言うと、持ったら全力疾走だ。悟浄が机を担いでいるので追い抜いてゴールした。観覧席に行けば、知恵は借りられると判明して、ないものを選んだ人間が走ってくる。
「申し訳ありませんっっ、ボールはないですか? 」
「そこのメロンを持っていけ。」
「犬はありませんか? 」
「誰かに犬の真似をさせろ。」
 一桁組も知恵を貸すので忙しい。レクリエーションとしてはいいのかもしれない。キラは思いつくままに書いたらしくないものが多い。動物は真似をすることで落ち着いて、メカはパイロットで代用ということになる。
「トダカさん、タケミカヅチです。」
「え? あー私か。」
 オーヴの艦船となると、トダカが艦長だったのでおんぶされている。
「マスドライバーだと、ウヅミ様だが・・・」
「カガリ様が代理だな。」
「アークエンジェルだと、マリューさんか。」
「てか戦艦の名前書きます? 」
「キラ様だからねぇ。ニールくんのところのが出ないことを祈るよ。」
「やめてください、洒落になりません。」
 と、言い合っていたらアスランが担がれた。どうやら、アスランの機体が書かれていたらしい。大半は日常品だが、ネタ切れしたのがポイントだ。
「そろそろ終わりかな。」
 トダカが戻って来た。スタート地点の人間が少ないから終わりそうだ。アスランはインフィニットジャスティスと書かれていて運ばれたそうだ。
作品名:こらぼでほすと 秋刀魚8 作家名:篠義