五文字の伝言
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薄暗い私だけの世界に、新たな命が生まれる。
罪はこの場所に存在しない。
存在の意味を与えられなかった貴女を、今ここで。
人は私を愚かと言うでしょう。しかし、それでも私は、やり遂げてみせる。
もう彼を恐れはしない。私は神を超える。朝と夜を繰り返すのは、もうこりごりよ。
「結局彼は、運命の手から逃れられませんでした…」
やめて。そんな暗くてせまい所はいやだよ。僕は、消えてしまいそうだ。
闇の方へ、引きずられて――――――――――
「さぁ、〈〈冬の子〉〉よ…貴方の命を元に、ワタシを生みだしなさい……
貴方は、彼らを生贄にし生み出された新たな〈〈生贄〉〉。
貴方が全てを飲み込み、この〈〈檻〉〉を壊すの。
こんな終わりのない夢、早く終わりにしましょ。
嗚呼…さようなら……愛しき私のイヴェール…貴方は……
〈〈屋根裏Roman〉〉