五文字の伝言
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貴方を喜んで良いのか、彼のことを忘れてしまって良いのか、私はとても悩みました。
でも、ある人が、私を決意させてくれました。彼は、私を許してくれるでしょうか?
冬の子よ、我を許したまえ。貴方の死から、新たな生を望もうぞ。
人は私を愚かと言うかもしれない。けれど、朝と夜は繰り返す様に、罪は、繰り返し、許しを請うのです。
「恐がらなくていいんだよ。僕は…君を愛してるから。」
そんな、怖くなんかない。僕は…消えてしまいそうな気がしたんだ。
早く、その光の方へ―――――――――――
「生まれてきてくれてありがとう。
そして…貴方を産むことを一度でもためらってしまってごめんなさい。
〈〈冬の子〉〉よ…貴方の事を忘れないわ。さようなら。
そして…新たな〈〈冬の子〉〉…イヴェールよ…あなたは……彼の分まで…
〈〈真実の伝言〉〉