未来のために 11
「ああ、君の声は私の元に届いていたよ…私も何度も地球を見つめて君を呼んでいた…」
二人は見つめ合い、微笑み合うと、どちらともなく互いの唇を寄せ合い口付けを交わす。
何度も何度も求め合い、深く深く繋がり合う。
「アムロ…君の記憶が戻って…君を失うかもしれないと怯えていた…。しかしその一方で、私と剣を交えて戦った事を思い出して欲しくもあった…」
「前に…兄さんに言われたんだ。…俺の未来のためには過去は必要なものだって…俺の生きた歴史だって…。その時は過去なんて知りたくないって思っていたけど…過去があったからこそ…こうして貴方の事を心から愛せるんだと思う…」
「…そうだな…出逢いと別れを繰り返して…傷付いて…それでも我々は未来を信じて歩んで行かねばならない。しかし、辛くとも…君とならば歩んでいける気がする…」
「うん…ずっと…貴方と歩んで行きたい…」
誰よりも愛しいから…
end
今回のテーマソングはDEENの「未来のために」
懐かしいこの曲を聴いて、今回のお話を書き始めました。
思ったよりも長くなってしまいましたが、何とかハッピーエンドで終わる事が出来ました!
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
koyuho
2018.3.11