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はじまりのあの日11 メイコとカイトの婚約

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「ありがとう、大好きなみんな。これからも宜しくね。愛してるわ、カイト」
「本当にありがとう、みんな。何だか、突然の流れになっちゃったね。め~ちゃん、オレも同じ気持ち」

わたしが生まれる前から、想いあっていた二人。婚約発表、いや、もう結婚式と言っても良かったカモだ

「こんなケーキで済まないが、もうヤっちゃおうじゃない。二人の共同作業~」
「ガクサンに同意。メイサン、カイサンがヤでなきゃっすけど。これ、ナイフっす」

みんなノリノリ。紫様、ホールサイズの半分ほど残っているケーキを用意。紫の彼とカイ兄、二人の『弟』を公言する勇馬兄も嬉しそう

「わ~観たいな~ぁ。二人の婚約ケーキ」
「ふたりで手を重ねて、きょうどうさぎょう」
「IA姉、婚約ケーキなんてあったっけ~」

萌えていることが、丸わかりのIA姉、カル姉。朗らかにツッコム片割れ

「い~じゃな~い、レン。行事なんて、人が勝手に『つくっちゃう』ものだもん。お目出たい事は、何度お祝いしたって良いもの~」

またも、彼の口調を真似て言う。紫の彼が言っていたことを告げるわたし

「そ~いうことじゃな~い。リン、覚えてたんだ。レン、こだわるものと、こだわらなくて良いモンがあるじゃない」
「あはは~、リンちゃん、アニキの真似だ~。たしかにそ~だよね『ハロウィン』とか『春土用』とか、最近になってやたら行事増えたよね」

豪快に笑って、応えてくれる紫様。めー姉、カイ兄のラブオーラで、アホ気がずっとハートマーク。Mikiちゃんも同意見

「あ~確かに~。読み方とか日付にコジツケて、やたら作るよね、おにぃ『なんとかの日』ってさ」
「ま、半分は大手企業の売り上げ向上が目的だ、リリ。土用丑だって、うなぎ屋が困ったから生み出された日じゃない。さて、それはいいからカイト、メイコ、どうする」

ケーキへ、ナイフを入れるかを問う、紫様

「ありがとう、神威君。喜んでさせて頂くわ。ふふふ、カイト。ここまで来たら、もう逃がさないわよ~」
「するよ、殿。みんながお祝いしてくれてる。凄く嬉しい。大丈夫、め~ちゃん。逃げる気なんかない、オレこそ逃がさない」

言って起き上がるカイ兄。めー姉に、恭しくナイフを渡す、勇馬兄。紫の彼は、ケーキを二人の前に置く。正々堂々、動画撮影を始めるミク姉は

「い~よ~ぉ、二人とも。ケーキ終わったら、目線頂戴ね~」

どこかの『ナニカ』なカメラマン的台詞。一度見つめあう、姉と兄。その顔は幸せに満ちている

「さ~、お二人による、ケーキ入刀です~」
「初めてじゃないケド、共同作業だよ~」

今度はアホ気が祝福サンバ、ピコ君、Mikiちゃん。皆の前、手を重ね、ケーキナイフを持つ、めー姉、カイ兄。ショートケーキに、ナイフを入れる。拍手喝采、誰かが鳴らす口笛。クリスマスの残り物だろうか。いつの間にか持ち出したクラッカー、二人の頭上に、舞う紙吹雪。わたし達に向かって、片手を振る姉と兄

「幸せにな~カイトっ。珍しくキザな台詞ハイタな『オレの方こそ逃がさない』だって~。歯が浮く~」
「お二人の行く末に、幸多きことを祈念いたします」

皮肉っぽい物言いのリリ姉。でも満遍笑顔には、祝福の想いが溢れている。キヨテル先生は心からの言葉

「♫~」

ルカ姉の歌声。結婚式と聞いて、思い出さない人はイナイのではないか。その有名曲を口ずさむ。メンバー全員、思い思いに声を重ね始める。歌う、というよりはスキャット。このメンバーならではの祝福の仕方。次第、体中でリズムを刻む者、指を打ち鳴らす者、パーカッションを口ずさむ者。主役である姉と兄まで、スキャット大会に参加し、祝宴が大いに盛り上がる

「いえ~い、めいさま、かいさま~」
「Wonderfuooo Berryオメデト~サンでゴザル~」
「幸せに生きようじゃな~い、女王様とマブダチよ」

飛び跳ねて喜ぶ、カル姉。新たに、スパークリングワインのコルクを飛ばすアル兄。紫の彼、背後から二人を抱きしめる

「ん~、にいさま、ねえさまぁ~」
「みんなにぎやか~」
「ど~したのぉ、何かあったの」
「メガ、サメチャイマヒタ」

リュウト君、ユキちゃんと手を繋ぎ、いろはちゃん、オリバー君と身を寄せ合う。どんちゃん騒ぎで、天使様を起こしてしまったようだ、罪深い

「ああ、皆さん、申し訳ありません。ですが、とてもお目出たい事があったのですよ」

眉を下げ、お詫びを言うキヨテル先生。天使様達に、今あった祝い事を説明する。おねむだった目の中に、天の川銀河が瞬く天使様

「おめでとうございます、かいとさん」
「メイコさん、カイトさんのおよめさ~ん」

丁寧に頭を下げるリュウト君。憧れの表情、ユキちゃん

「わ~新婚さんだ~。カイトさ~ん」
「オメデタイデフ~メイコサ~ン」

身を寄せ合って飛び跳ねる、いろはちゃん、オリバー君。二人も凄く嬉しそう

「うふふ、ありがとうね、天使様」
「とっても嬉しいよ。ありがとう、みんな」
「よ~し、子供達も目が覚めたみたいじゃない。たまには夜更かしして良いぞ~。フルメンバーで、メイカイ様を祝福しようじゃない」
「「「「やった~」」」」

眠気が飛んで、完全に覚醒した天使様。紫様の提案で、祝宴に参加する

「何のみたいかな、りゅ~ちゃん」
「みんな揃って乾杯だよ~」
「良いことは、何回会ってもイイよ~ぅ」

カル姉、弟を気遣う。めぐ姉は勢揃いでの乾杯を促し、IA姉はテンション全開。あの日は夜通しお祝いをして。翌日は眠たい中、宴の後片付けをしたな。あ、油のボトルが一つ、切れた。買い置きを取るため、移動。することで、わたしの意識は今へと帰還。そういえば、あの『宇宙戦艦』リメイク二作目も出るんだっけ。レン、作るんだろうか、八隻目―