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第三部9(109) マゼンタヴィクトリア

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~~~~母さんへ
切手、オークション会社に委託して、無事落札されました。
幸いあのリストに記載されていたロンドンの会社の担当者の方がまだ在籍していました。
その担当者の方にも切手の件、申し送りがされていたそうです。時期を聞いたら丁度大戦中だと言っていたから、やっぱりムッターにその切手を託した人の事だと思う。
そのおかげで余計な詮索をされずに事がスムーズに運んでよかったです。
あの切手は早速鑑定にかけられて、オークションの目玉として競売にかけられました。
幸運なことに、競合して値が競り上がり、相場よりかなり高額で落札されたと聞きました。

落札された金額は、取りあえず僕の口座へ入れてあるけれど、この件で近日中にもう一度ムッターの元を訪ねてもいいかな?
これは手紙や電話よりも直接ムッターと話した方がいいと思うので。

では。まずは報告まで。
愛してるよ。ムッター。

あなたの忠実な息子より。
1000個のキスを×××

追伸 伯母さんもムッターによろしくと言っていました。ポスキアーヴォはいい所だったよと伝えたら、是非遊びに行きたいって。~~~~~~