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機動戦士ガンダムRSD 第24話 届かぬ思い

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 アイリス曹長がミサキ中尉に確認した。
「だって頭いいと思われて周りから消されるのは、いやじゃん?」
 ミサキ中尉が理由を答えた。
アイリス曹長は、なんとなく理解できた。
(実際結構いいのになんで発想は、アホなんだろう?)
 アイリス曹長は、不思議で仕方なかった。
 講堂では、何人かの兵士たちが艦隊や階級などの違いを越えて仲の良いグループが話したりほかの隊と親交を深めていた。
「聞いて聞いて。
今日なんか朝からすごい調子いいんだ」
 ミサキ中尉が突然そんなことを言い姿勢を正した。
ケイト中尉は、ミサキ中尉に拍手を送った。
「本当ですか?」
 アイリス曹長は、半信半疑だった。
「どれくらい?
どれくらい調子いいの?」
 ケイト中尉は、ミサキ中尉に質問した。
ミサキ中尉は、回答に困った。
「いいなって思った」
 ミサキ中尉は、うろたえながらそう答えた。
「いいんですか?」
 アイリス曹長が質問した。
するとミサキ中尉は、再び姿勢をただした。
すると再びケイト中尉が拍手を送った。
「姿勢がいいのは、よくわかりました」
 アイリス曹長が突っ込んだ。
「調子いいというかやる気満々なの」
 ミサキ中尉が訂正した。
「いいな」
 ケイト中尉がうらやましがった。
「じゃあせっかくなので人のためになってください」
 アイリス曹長がお願いした。
「そう来たか」
 ミサキ中尉は、間をおいて言った。
「何の間なんですか?」
 アイリス曹長が思わず質問した。
「ミサキ中尉、なんかやる気出してみて」
 ケイト中尉が無茶ぶりをしてきた。
「なんか?
やる気ビーム」
 ミサキ中尉は、ちょっと考え右人差し指からビームを撃つマネをした。
 それにサウス大尉が気づいた。
「そういう意味?」
 アイリス曹長があきれながら言った。
「指から出るんだ」
 ケイト中尉が拍手しながら言った。
「サウス大尉?」
 サウス大尉は、部下に呼ばれてはっとなった。
「今度行こうな」
 サウス大尉は、何とか答えた。
(ミサキ中尉ってあんな一面があったのか)
 サウス大尉は、ミサキ中尉の違う一面をほほえましく見ていた。
「そういえばケイト中尉は、今やる気ビームを思いっきり浴びましたよね?」
 アイリス曹長は、気が付いたようにケイト中尉に言った。
「ビーム何系?
時間差系?」
 ケイト中尉がミサキ中尉に質問した。
しかしミサキ中尉は、答えずへなへなと椅子に座った。
「やる気が出ちゃった?」
 ケイト中尉がミサキ中尉に確認した。
「うん」
 ミサキ中尉が力なく答えた。
「全部?」
 アイリス曹長がミサキ中尉に確認した。
「ほぼ」
 ミサキ中尉がやはり力なく答えた。
「せっかくのやる気を勉強会前に出してどうするんですか、もったいない」
 アイリス曹長が突っ込んだ。
「なんかやる気の出てくる言葉を言ってよ」
 ミサキ中尉が力なく悲願した。
2人は、少し考え高級食材を連呼した。
(なんで高級食材なんですか?)
 ミサキ中尉は、心の中で突っ込んだ。
 廊下では、講堂に向かって教師が歩いていた。

                                       ※

 リーン・ホースJr.の艦橋では、出航状況を確認していた。
「このままジャブローへ行くんですか?」
 ミハイル副艦長がマーカー艦長からの説明に驚いていた。
「そうだ。
あの研究所のデータを運んで来いって。
よほどサオトメの簡易報告書に興味を持ったんだろうな」
 マーカー艦長がジャブローのモグラどもの考えを推測した。
「しかし中間報告すらままならないと聞いてますし」
 ミハイル副艦長が報告書の完成前にジャブローについてしまうのでは、と危惧していた。
「それも報告したけどサオトメと優秀な部下たちなら余裕で完成できると言われてしまった」
 マーカー艦長があきらめたように言った。
それには、ミハイル副艦長ももう何も言えなかった。

                                       ※

 連合オーブ同盟艦隊のオーブ艦隊旗艦であるタケミカズチでは、ネオ大佐が作戦内容を話していた。
「とまあ作戦内容は、このクレタ沖にて待ち伏せして攻撃するといういたってシンプルな作戦です」
 ネオ大佐の説明が終わった。
「しかしそれで本当にうまくいきますかね?」
 トダカ一佐は、不安だった。
その発言にユウナは、怒りを感じた。
「そもそもあの艦隊がたった今オデッサ基地を発進してこちらに急速に近づいているという情報の信頼度は、どのくらいのものなのですか?
網を張るのは、いいのですがあの艦隊がもしも」
「おいおいおい、ここまで来てそんなこと言われても困るな」
 ユウナは、トダカ一佐の言葉にとうとう頭にきた。
「あてずっぽうで軍を動かすバカなんてナチュラルのバカだけだ。
コーディネーターで造られたしかも地球軍の特殊部隊の指揮官ともあろう方がそんあことするわけないだろうが。
地球軍の諜報部の能力は、優秀さ。
まもなく海戦が始まるだろう」
 ネオ大佐は、ユウナの言葉に笑みを浮かべた。
「そういうことは、何重にもわたる僕らの確認作業でちゃんと実証されているの。
君たちは、こっから先のことを考えてくれればいいんだよ」
 ユウナは、先のオーブ軍の失態を挽回しようとネオ大佐の前でごまをすった。
「ユウナ様は、的確ですな。
決断もお早い。
オーブは、このような指揮官を持たれて実に幸いだ」
 トダカ一佐とアマギ一尉は、ネオ大佐を見た。
「いえいえ、これくらいのこと」
 ユウナは、謙遜した。
「厳しい作戦では、あります。
だがやらねばならない」
 ネオ大佐は、航路地図上のα艦隊を指差した。
「そしてわがオーブ軍ならできる」
 トダカ一佐は、うつむいた。
「しかしこれでは、わが軍は」
 アマギ一尉は、たまらずユウナの方を振り返った。
「これであの艦隊を討てればわが軍の力を世界中に示せるだろうね」
 アマギ一尉は、ユウナがとんでもない野望を考えてるかもしれないと悟って表情が凍った。
トダカ一佐は、相変わらずうつむいたままだ。
「できるだろう?」
 トダカ一佐は、重い口を開いた。
「ご命令とあればやるのがわれわれの仕事です」
 アマギ一尉は、やりきれずこぶしを固く作った。
「では、頼む」
 ユウナは、脅すように命令した。
「はい」
 トダカ一佐とアマギ一尉は、了解した。
「またアークエンジェルが増援として来てくれると本国から通信が着ました」
 3人とも驚いた。
アークエンジェルは、高性能の少数量産型モビルスーツを配備早々サオトメに撃墜され傷がいえていないと思っていたからだ。
「そうですか。
ならば撃墜されたパイロットの仇は、オーブで討ちましょう」
 トダカ一佐とアマギ一尉は、再び驚いた。
「本当ですか?もしそうなればジブリール大統領とデュランダル大統領は、ユウナ様を高く評価しあの手この手で地球軍に入れようとするかもしれません」
 ネオ大佐は、ユウナを掌の上で操っていた。
「それは、できませんね。
本国には、未来の妻がいますので」
 2人は、楽しく未来の話をしていたがそうはならないとブリッジの皆が感じていた。