二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

機動戦士ガンダムRSD 第24話 届かぬ思い

INDEX|3ページ/5ページ|

次のページ前のページ
 

                                      ※

 勉強会は、終了し各々帰り支度をしたり友人と話をしていた。
ミサキ中尉がアイリス曹長とケイト中尉の許へ来た。
「昨日ジグゾーパズルをやってて思ったんだけど」
 ミサキ中尉は、そういうと鞄からノートを出し開いた。
するとそこには、四面がへこんでいるピースが描いてあった。
「こんな形のピースがたまにあるじゃん」
 ミサキ中尉が説明した。
「うん」
 ケイト中尉は、肯定した。
「勉強中にそんな落書きを」
 アイリス曹長は、あきれていた。
「あれがなんか好きなんだよね」
 ミサキ中尉がうっとりしながら言った。
(わかる)
 2人は、心の中で納得した。
「でも逆は、なんか嫌いなんだよね」
 ミサキ中尉が不思議そうに言った。
(わかる)
 2人は、心の中で再び納得した。
「なんでかね?」
 ミサキ中尉は、2人に質問した。
 3人は、帰ることにした。
「昔海の絵柄のやつをやったことがあります。
絵柄は、なんなんですか?」
 アイリス曹長がミサキ中尉に質問した。
「美人シリーズ」
 ミサキ中尉が答えた。
「なんですか、それ?」
 アイリス曹長が驚いた。
「誰が描いたの?」
 ケイト中尉が作者を聞いた。
「アインシュタイン」
 ミサキ中尉が答えた。
「なぜそのチョイスなんですか?」
 アイリス曹長がそれを選んだ理由を聞いた。
「完成した瞬間IQが20センチくらい上がった気がするぜ」
 ミサキ中尉は、どや顔で答えた。
「それは、気のせいですね。
大体センチってなんですか?」
 アイリス曹長は、IQをセンチで表現するあたりミサキ中尉が賢くなったとは感じられなかった。
「いいな」
 ケイト中尉は、うらやましがった。
 夕方のチャイムが鳴った。
歩道を歩いていた遊撃艦隊のパイロットがケイト中尉、ミサキ中尉とアイリス曹長に気づき敬礼した。
3人も遊撃艦隊のパイロットに気づき敬礼した。

                           ※

 アークエンジェルのブリッジでは、オーブ・連合同盟艦隊の動きを監視していた。
「艦隊がクレタに展開?」
 ミリアリア軍曹が情報を復唱した。
「ということは、やはりまたα艦隊を?」
 ラミアス艦長が確認した。
「ええ。
確証は、ないですがそう考えるのが妥当だろうと」
 ダリダ曹長は、異論を述べなかった。
「α艦隊がジャブローへ向かうと読んでの布石か。
連合も躍起になってますね」
 ノイマン少尉が軍の状態を読んだ。
「暗号電文です。
α艦隊は、マルマラ海を発進」
 ミリアリア軍曹が新たな情報を報告した。
それにブリッジにいた皆が驚いた。
「南下」
 ミリアリア軍曹が航路を報告した。
ブリッジにいた皆が確証した。
「これで決まりね。
オーブ・連合軍は、クレタでもう一度α艦隊とぶつかるわ」
 ラミアス艦長が指揮官の考えを読み取った。

                          ※


 ケイト中尉、ミサキ中尉とアイリス曹長は帰宅中ミサキ中尉と仲良くなったという遊撃艦隊のパイロットに会った。
「あの、大丈夫ですか?」
 アイリス曹長は、遊撃艦隊のパイロットの階級が下士官であったため過剰なストレスを感じていないか不安だった。
しかしミサキ中尉は、それに気づいていない。
「これから帰るんですか?」
 パイロットは、そんな心配とは裏腹に明るく聞いてきた。
「はい」
 アイリス曹長が答えた。
「じゃあまたね」
 ミサキ中尉たちは、あいさつし別れた。

                            ※


 アスラン准将は、食堂で食事を取ろうとしていたが先のこともあり手が動かなかった。
そこにルナマリア少尉が入ってきた。
ルナマリア少尉は、心配そうにアスラン中将の背中を見ていた。
 シン中尉は、闘志を燃やしていた。

                           ※

 強行偵察型ムラサメがα艦隊を捕捉した。
「艦影補足」
 その言葉にトダカ一佐とアマギ一尉が少し驚いた。
「距離六十、十一時の方向です」
 オペレーターが距離と方向を報告した。
「総員、合戦用意。
繰り返す。
総員、合戦用意」
 艦内は、人があわただしく移動しムラサメの発進準備がされた。

                           ※

 その通信は、ガーティー・ルーにも伝わった。
「よおし、はじめるぞ」
 ネオ大佐が部下を鼓舞した。

                           ※

 それは、ミネルバにも伝えられた。
「タケミカズチより報告。
ワレ敵艦隊補足ス。
至急コンディションレッドニ移行セヨとのことです」
 メイリン軍曹が報告した。
「了解。
ブリッジ遮蔽。
コンディションレッド発令」
 タリア艦長が命令を出した。
「はい。
コンディションレッド発令。
コンディションレッド発令。
パイロットは、搭乗機にて待機せよ」
 メイリン軍曹の命令とともに通常ブリッジから戦闘ブリッジに移行しはじめた。
 アスラン准将は、その放送にわれに帰った。
ルナマリア少尉は、一足早く部屋から出て行った。

                                         ※

 リーンホースJr.でも連合オーブ同盟艦隊を確認できていた。
「前方に艦隊。
空母1、護衛艦3にボギー2です」
 ヘルマン中尉が方向と艦種と数を報告した。
「ボギー1は?」
 マーカー艦長は、ボギー2だけで戦闘を行ってくるとは思えなかった。
「確認できません」
 ヘルマン中尉は、マーカー艦長に振り返って答えた。
「索敵を密に。
網を張っているなら別働隊の旗艦として機能しているはずだ」
 マーカー艦長は、必ず近くにボギー2がいると確信していた。
「はい」
 ヘルマン中尉は、引き続き索敵を続けた。
「戦闘ブリッジに移行。
総員、第一戦闘配備」
 パイロットは、皆マン・マシーンデッキに向かった。
 そんな時サオトメがガンダムサイガーMk-?からブリッジ、ジャンヌ・ダルク、エイジャックス、エイブラム、セント・アヴスへ通信を入れた。
「やつら徹甲弾入りクラスター砲弾を撃ってくる。
リーンホースJr.、ジャンヌ・ダルク、ラーグスタはミノフスキーバリアでエイジャックスとエイブラムはフィールド・イフェクト・バリアーでセント・アイヴスとミッテランはビームシールドで焼いてくれ」
「了解。
全速前進。
ミノフスキーバリア展開」
 リーンホースJr.、ジャンヌ・ダルク、エイジャックス、エイブラム、セント・アヴスとミッテランはミノフスキーバリア、フィールド・イフェクト・バリアー、ビームシールドを展開準備をした。

                                         ※

 タケミカズチでは、ムラサメ隊が発進しようとしていた。
「第二、第四小隊待機中」
 第一、第三、第五小隊が続々と発進して行った。
「第一、第三、第五小隊発進完了」
 ムラサメ隊とM1アストレイシュライク装備型が戦闘隊形でα艦隊に近づいていた。