白い闇4
「…了解…」
アムロはシロッコに向かい敬礼すると、踵を返して艦橋を後にした。
ジャミトフの暗殺で混乱していたティターンズを、シロッコは驚異のスピードで立て直した。それはアムロやおそらくシャア達も予想していなかった程の早さだ。
この状況を考えると、おそらくエゥーゴはグリプス2を使う事になるだろう。つまりはシャア達もグリプス2内の制御室を目指して来るはずだ。
そこでシャア達と対峙した時、俺は彼らと戦えるだろうか…。いや、シロッコと共にいる状態で彼らを守れるだろうか?
シロッコの命令に逆らう事はおそらく出来ない。
アムロはギュッとノーマルスーツの胸元を握り締めて目を閉じる。
『シャア…その時は迷わず俺を撃ってくれ…。俺が貴方を殺してしまう前に…』
to be continued...
次回完結予定です。