MEMORY 尸魂界篇
その夜、四楓院家に滞在する夜一の元に侵入した曲者が捕らえられたのは言うまでもない。
夜一はその夜、四楓院家には滞在しておらず、四楓院家所有の穿界門で浦原商店と往復していた。勿論、早々に、浦原に崩玉を預ける為である。
受け取った浦原が珍しく複雑そうな顔をしていた事の意味を、夜一は理解出来なかったが、百年前の件が冤罪だった事が証明され、藍染が仕出かした事で四十六室の全滅だけは不問にしたいと一護が言った事を伝えた際に、苦笑していた浦原の何処か嬉しそうな表情は、夜一の印象に残った。
作品名:MEMORY 尸魂界篇 作家名:亜梨沙