魔法つかいプリキュア!♦ダークジュエルストーリー♦
目を閉じているフレイアには、解放された親友たちの命の光が見えていた。フレイアに感謝の言葉はなかった。言葉などではとても言い表すことはできない。二人は永遠ともいえる長い時間を、魂だけの存在になって生き続けたのだ、友を守るために。フレイアは赤い宝石の付いている錫杖を三日月に向かって高く上げ、そして唱えた。
「消えゆく命に希望の光を!」
花をかたどった赤い宝石が強い光を放った。その輝きは様々な場所に届き、見た人を悲しい気持ちにさせた。それが二人対するフレイアの別れの言葉であり、感謝のしるしであった。
作品名:魔法つかいプリキュア!♦ダークジュエルストーリー♦ 作家名:ユウ