魔法つかいプリキュア!♦ダークジュエルストーリー♦
息たえだえで地面で伸びているみらいとリコが言った。
「あー楽しかった! おかげで夢がかなったよ〜」
「そう、よかったわね……」
ラナの近くに倒れている小百合が言った。少し間があって小百合はばっと起き上がる。
「じゃなくて、バカーっ! あんたは何でこんなとんでもないことするのよ!」
「だってぇ、小百合が止めてくれるっていったからさ」
それを聞いた校長が大笑いする。
「校長、笑いごとではありません!」
教頭先生が目くじらを立てると校長は声を出すのは抑えたがまだ笑っていた。
「君は面白い子だな。しかし、人に迷惑をかけてはいかん。彼女の話をよく聞いて、これからは気を付けるのだよ」
校長の言う彼女が怒り心頭でラナに迫る。
「わたしがあんたの魔法を止めるとはいったけど、好き勝手に魔法を使っていいなんて一言もいってないわ! だいたい、あんたが好きに魔法を使ったらどんな大変なことになるのか想像できないの!?」
「小百合が止めてくれるから平気だと思ったの」
「なにかの間違いで魔法を使ったら止めるわよ。でも、あんたが好き勝手適当に魔法を使ったら、わたし一人で止められるわけないでしょ! もう少し言葉の理解力を養いなさい!」
小百合に散々怒られて、ラナは自分が悪いことをしたのが分かってしゅんとなった。小百合はラナの頭を押さえて下げさせ、自分も頭を下げて教師やみらい達に何度も謝った。その姿を見てリコとみらいは、今度は小百合がお母さんみたいだなと思うのであった。
作品名:魔法つかいプリキュア!♦ダークジュエルストーリー♦ 作家名:ユウ