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第1章・2話『執行猶予』

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しとね「……私としては、この世界について詳しく」
三人それぞれの言葉を聞き、紫は微笑みながら口を開く。
紫「ええ、私が教えれる範囲で教えましょう……でも」
そう紫が言った瞬間、辺り一面が暗くなった。
紫「そう悠長にしても、いられないわね」
暗くなった原因は空を覆いつくす紅い霧だった……霧はポツポツと赤黒い雨を降らし始める。
魔理沙「おいおい、これって『紅霧』じゃ!?」
文「あやや、レミリアさんが一体何故────」
空を覆う霧を見た二人が騒ぐ間も雨は酷くなっていく。
紫「地球と同じ星が空に浮かんだ事による弊害よ……でも、これはまだ始まりに過ぎないの」
空を睨む紫にしとねは聞き返す、しとねにも……そして、魔理沙と文も紫が何を言うかは予想出来ていた。
紫「猶予は無いの、このままだと地球自体が消滅しかねないわ」


―紅魔館―
紅い館の中、鈍重な鎧を纏った人が佇んでいた。
???「さて……待っているぞ、始龍を内に秘めし神凪よ」

────第1章・2話『執行猶予』────