二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

第1章・10話『異変は、晴れ間と共に』

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

レミリアの言葉に目を潤ませながら笑う咲夜。

しとね「……」
しとねは暴食が消滅したにもかかわらず、手にある主なき斧を見つめていた。
ジン「(その斧はどうするつもりだ?)」
しとね「(欲しいなら、あげるよ)」
ジン「(気になる事があるだけだが……貰っておこう)」
少し不服そうに言いながら、ジンはしとねの手から斧を受け取る。

フラン「どーんっ!」
しとね「わっとと」
ぼんやりしていたしとねは背後からフランに抱きつかれ、少しよろける。
フラン「ん~♪♪やっぱり貴女いい匂い、もっと吸っておけば良かったかも?」
あどけなく笑いながらそう言うフランに、しとねは苦笑いを浮かべる。
レミリア「フラン、やめなさいしとねが困っているわ」
フラン「はーい、お姉様」
レミリアに言われ、フランはしとねから離れる。
咲夜「妹様、日傘は差さなくても宜しいのですか?」
フラン「要らないよ?大丈夫だもん……と言うかお姉様も無くても平気だよね?」
フランの言葉に咲夜はレミリアの顔を伺う、当のレミリアは溜息をつき。
レミリア「たとえ、しとねの血のおかげで陽の光が平気だとしても私達吸血鬼にとって────」
フランはしとねの服を摘み、小声で……
フラン「お姉様、毅然と振舞ってるけど意外と怖がりなの」
フランの言葉が聞こえたのか、ピタっとレミリアの体が動かなくなる。
咲夜「お、お嬢様……?」
レミリア「……フ~ラ~ン~?」
レミリアは瞬く間にフランの頬を掴みグニグニと揉みしだく。
フランは負けじとレミリアに同じ事を始める。
その姿に咲夜としとねは2人を微笑みながらなだめる事とした。

しとね「んぅ~っはぁ……これで異変は解決か」
しとねは空を見上げながら大きく伸びをしながらそんな事を呟く。

────第1章・10話『異変は、晴れ間と共に』────