Blue Eyes【前編】
「うん。ねえ、カミーユは大佐の知り合いじゃないの?僕の名前を知ってたよ」
カミーユは少し困惑した表情を浮かべ、シャアに視線を向ける。
「勝手に入ってすみません。本当に…偶然なんです。それより…大尉…、これは一体どう言う事なんですか?彼は…」
シャアは銃をホルスターに仕舞うと、小さく溜め息を吐きながらアムロの髪を撫ぜる。
「アムロ、私は少しカミーユと話をしなければならない。君は寝室で待っていてくれないか?」
アムロはシャアを見上げ、いつも通りの優しい瞳に安堵する。
「うん!分かった…」
アムロは頷くと、言われた通り寝室へと向かう。
「カミーユ…後でね…」
「はい、また後で…」
微笑むカミーユに笑顔を返すと、走ってその場を後にした。
二人きりになり、カミーユがシャアを睨みつけるように真っ直ぐと見つめる。
「大尉、説明してもらえますか?」
シャアは小さく頷くとコートを脱いで居間へとカミーユを促した。
to be continued...
作品名:Blue Eyes【前編】 作家名:koyuho