第2章・1話『帰還と出会い』
???「おや?これはこれは……」
しとねが見ていたその道から声が聞こえ、足音が2人の元へ近付いて来る。
暗闇から姿を現した足音の主は、顔に傷跡を残す軍服の様な服を着た女性だった。
???「久しいよな、しとね」
しとね「澪薗……さん?」
澪薗と呼ばれた女性はチラッと玲を見て。
澪薗「しとねに用事があったのがな……申し訳ないが一緒に来てはくれんか?」
玲「構わないわよ」
澪薗にそう聞かれた玲は頷き了承する。
しとね「用件は『泥』の事?」
澪薗「ああ……現状こっちでも手が回らんのでな、しとねらの様に泥へ対抗出来る者へ協力して貰っておる」
玲「……空の星が影響しているのかしら?」
澪薗「どうかは知らんが、恐らくはな……さて、詳しい話は事務所に着いたらされる筈だ」
澪薗はそう言うと振り返り歩き始める。
玲「あの人と知り合いなの?」
しとね「戦い方を教えて下さった方、いわゆる師匠ですよ」
玲の問い掛けにしとねはそう答え、2人は澪薗を追い掛ける。
────第2章・1話『帰還と出会い』────
作品名:第2章・1話『帰還と出会い』 作家名:U46 410n