機動戦士ガンダムRSD 運命は動き出し暁の先に伝説を作る
オデッサ基地では、ヘブンズベース攻略のための大艦隊が発進しようとしていた。
「第4996遊撃艦隊と第5732遊撃艦隊出航せよ。
β艦隊とγ艦隊は、10分後に出航せよ。
ε艦隊、C航路クリア」
基地所属の兵士たちは、皆敬礼して艦隊を見送っていた。
「総旗艦アドラステア出航完了」
艦隊は、ヘブンズベースへ向かった。
※
艦隊は、ヘブンズベース近くに到着した。
その数は、まさに海を埋め尽くさんとするほどの数である。
「そろそろ戦闘海域に到着します。
総員第一戦闘配備。マン・マシーン発進準備」
アドラステアの艦長のサンマロ・ハワド准将の命令で艦隊は、マン・マシーン発進準備に取り掛かった。
※
そのころヘブンズベースでもモビルスーツの発進準備がされていた。
「42デスティニー及び666レジェンド予備ラインは、二番ドッグに待機せよ」
オペレーターが新型機の発進誘導をしていた。
「C18ゲートから31ゲートは、これより閉鎖されます」
違うオペレーターが基地の閉鎖区画を報告した。
「各機最終チェック急げ」
整備員は、機体の最終チェックを急いでいた。
「全区画、Sクラス施設の地下退避を認める。
防衛体制、オメガ発動」
出撃可能な機体は、随時地表に上げた。
「第七駆動、完了」
防衛用にすでに旧式であるリニアガン・タンクまで引っ張り出していた。
司令室では、ジブリール大統領がくつろいでいた。
「この基地がナチュラルのやつらごときに陥落するはずなどない」
アズラエル大統領だけでなく基地にいる皆がそう思っていた。
「しかし敵もかなりの戦力です。
護りきれますか」
1人の将校がジブリール大統領に質問した。
「護る?
何を言ってるんだ?
僕らは、攻めるんだよ。
あのナチュラルの主力をここで壊滅してね。
この地球圏は、僕らコーディネーターのためのものです。
だからこそここで勝たなければならないんだ。
本当に取り返しがつかなくなる前に。
この地球圏が死ぬ前にだ」
ジブリール大統領に質問した士官も納得した。
「確かにこの疲弊した世界を復活できるのは、コーディネーターだけだ。
もし万が一われわれが敗北すればそれは、未来の消滅につながりますね」
基地司令官がジブリール大統領の言葉に賛同した。
ジブリール大統領は、立ち上がって窓の方に歩いていった。
「まあ準備ができ次第はじめてくれ。
今度こそあいつらから勝利の二文字を得るんだよ」
ジブリール大統領は、笑いながら基地司令官に振り向いた。
「やつらが勝ち続けた連勝記録もここまでだ。
ここがあいつらナチュラル主力艦隊の墓場になるのさ。
そしてコーディネーターに逆らったことを後悔させてくださいね、あの世で」
ジブリール大統領は、不敵な笑みを浮かべていた。
※
元β艦隊副隊長マックス・ドーソン大佐は、ガイヤス・ギヤのコックピット内で緊張していた。
というのもマックス大佐は、β艦隊のマン・マシーン隊長に就任していたのだ。
これは、異例がない事態である。
しかしβ艦隊とε艦隊は、隊長機を失っており隊長不在であった。
そのため副隊長であるマックス大佐がその任を継承した。
そんなときガイヤス・ギヤに個人回線が来ていた。
戦闘前の個人回線は、禁止されていた。
回線を開くと相手は、マーク中将だった。
「大丈夫か?」
マーク中将は、優しく問いかけた。
「は、はい」
マックス大佐は、マーク中将からの質問に素直に答えた。
「高性能モビルスーツは、俺が相手をする。
お前は、それ以外をやれ。
バイオ脳だけがβ艦隊のすべてでは、ないことを奴らに見せつけてやれ」
マーク中将は、マックス大佐を激励した。
「はい」
マックス大佐は、幾分気が楽になった。
そこで通信は、切れた。
マックス大佐は、深呼吸をした。
「大丈夫。
ここには、マーク中将がいるんだから」
そう自分に言い聞かせた。
※
そのころアナハイムでは、ガンダムサイガーMk-3への改造が急ピッチで行われていた。
マン・マシーンの新開発に当たって専門の部品製造部門がそれぞれのパーツを生産するブロックビルドアップ方式が採られていた。
結果として新開発されるマン・マシーンの全貌を知るのは上層部の人間か現場の専任担当者に限られている場合が多かった。
(仮称)ガンダムオラクルもこの方式で開発されておりアナハイムの企業としての規模から「右手のしていることを左手が知らない」レベルでのちぐはぐさだった。
そのため「任意の部品が作られたのでほかもできているだろう」という現場での非協力が起きて完成にいたらなった。
しかしガンダムサイガーMk-3は、各部署から選抜された専門の開発チームが編成されていた。
これによって現場では、つぶさに「機体の状態」が確認できるためどの部分にどのくらいの人を配置すればいいのか確認でき臨機応変に作業が行われた。
※
アークエンジェルは、無事オーブ連合首長国の秘密ドッグに入港した。
アークエンジェルは、早速補給と整備をされた。
「補給各班、112号ユニットの設置を開始する」
※
ヘブンズベースでは、攻撃準備が整った。
「では、はじめてください」
ジブリール大統領が攻撃開始を命じた。
「しかし勝てるでしょうか?」
司令官は、やはり不安だった。
「先手必勝っていうでしょ。
それにやつらは、こちらを追い込んだと勘違いしているかもしれないが実際は違うことを見せ付けてください」
司令官は、しぶしぶ攻撃命令を出した。
※
地球軍艦艇からSSMが発射された。
※
それは、コロニー軍でも確認できた。
「ミサイルきます」
オペレーターが切羽詰まった声で報告した。
「クソ。
先手を取られたか」
しかし直掩隊による迎撃でミサイルは、すべて破壊され被害はなかった。
「今度は、こっちの番だ。
主砲、SSM及び対地ミサイル発射」
コロニー軍艦隊から主砲、SSM及び対地ミサイルが発射された。
※
それは、ダニロフ級でも確認できた。
「迎撃」
しかし多くのダニロフ級が沈んだ。
生き残ったダニロフ級からモビルスーツ隊が発進しようとしていた。
「モビルスーツ隊とモビルアーマー隊は、発進してください」
オペレーターがモビルスーツとモビルアーマーの発進命令を出した。
「第4996遊撃艦隊と第5732遊撃艦隊出航せよ。
β艦隊とγ艦隊は、10分後に出航せよ。
ε艦隊、C航路クリア」
基地所属の兵士たちは、皆敬礼して艦隊を見送っていた。
「総旗艦アドラステア出航完了」
艦隊は、ヘブンズベースへ向かった。
※
艦隊は、ヘブンズベース近くに到着した。
その数は、まさに海を埋め尽くさんとするほどの数である。
「そろそろ戦闘海域に到着します。
総員第一戦闘配備。マン・マシーン発進準備」
アドラステアの艦長のサンマロ・ハワド准将の命令で艦隊は、マン・マシーン発進準備に取り掛かった。
※
そのころヘブンズベースでもモビルスーツの発進準備がされていた。
「42デスティニー及び666レジェンド予備ラインは、二番ドッグに待機せよ」
オペレーターが新型機の発進誘導をしていた。
「C18ゲートから31ゲートは、これより閉鎖されます」
違うオペレーターが基地の閉鎖区画を報告した。
「各機最終チェック急げ」
整備員は、機体の最終チェックを急いでいた。
「全区画、Sクラス施設の地下退避を認める。
防衛体制、オメガ発動」
出撃可能な機体は、随時地表に上げた。
「第七駆動、完了」
防衛用にすでに旧式であるリニアガン・タンクまで引っ張り出していた。
司令室では、ジブリール大統領がくつろいでいた。
「この基地がナチュラルのやつらごときに陥落するはずなどない」
アズラエル大統領だけでなく基地にいる皆がそう思っていた。
「しかし敵もかなりの戦力です。
護りきれますか」
1人の将校がジブリール大統領に質問した。
「護る?
何を言ってるんだ?
僕らは、攻めるんだよ。
あのナチュラルの主力をここで壊滅してね。
この地球圏は、僕らコーディネーターのためのものです。
だからこそここで勝たなければならないんだ。
本当に取り返しがつかなくなる前に。
この地球圏が死ぬ前にだ」
ジブリール大統領に質問した士官も納得した。
「確かにこの疲弊した世界を復活できるのは、コーディネーターだけだ。
もし万が一われわれが敗北すればそれは、未来の消滅につながりますね」
基地司令官がジブリール大統領の言葉に賛同した。
ジブリール大統領は、立ち上がって窓の方に歩いていった。
「まあ準備ができ次第はじめてくれ。
今度こそあいつらから勝利の二文字を得るんだよ」
ジブリール大統領は、笑いながら基地司令官に振り向いた。
「やつらが勝ち続けた連勝記録もここまでだ。
ここがあいつらナチュラル主力艦隊の墓場になるのさ。
そしてコーディネーターに逆らったことを後悔させてくださいね、あの世で」
ジブリール大統領は、不敵な笑みを浮かべていた。
※
元β艦隊副隊長マックス・ドーソン大佐は、ガイヤス・ギヤのコックピット内で緊張していた。
というのもマックス大佐は、β艦隊のマン・マシーン隊長に就任していたのだ。
これは、異例がない事態である。
しかしβ艦隊とε艦隊は、隊長機を失っており隊長不在であった。
そのため副隊長であるマックス大佐がその任を継承した。
そんなときガイヤス・ギヤに個人回線が来ていた。
戦闘前の個人回線は、禁止されていた。
回線を開くと相手は、マーク中将だった。
「大丈夫か?」
マーク中将は、優しく問いかけた。
「は、はい」
マックス大佐は、マーク中将からの質問に素直に答えた。
「高性能モビルスーツは、俺が相手をする。
お前は、それ以外をやれ。
バイオ脳だけがβ艦隊のすべてでは、ないことを奴らに見せつけてやれ」
マーク中将は、マックス大佐を激励した。
「はい」
マックス大佐は、幾分気が楽になった。
そこで通信は、切れた。
マックス大佐は、深呼吸をした。
「大丈夫。
ここには、マーク中将がいるんだから」
そう自分に言い聞かせた。
※
そのころアナハイムでは、ガンダムサイガーMk-3への改造が急ピッチで行われていた。
マン・マシーンの新開発に当たって専門の部品製造部門がそれぞれのパーツを生産するブロックビルドアップ方式が採られていた。
結果として新開発されるマン・マシーンの全貌を知るのは上層部の人間か現場の専任担当者に限られている場合が多かった。
(仮称)ガンダムオラクルもこの方式で開発されておりアナハイムの企業としての規模から「右手のしていることを左手が知らない」レベルでのちぐはぐさだった。
そのため「任意の部品が作られたのでほかもできているだろう」という現場での非協力が起きて完成にいたらなった。
しかしガンダムサイガーMk-3は、各部署から選抜された専門の開発チームが編成されていた。
これによって現場では、つぶさに「機体の状態」が確認できるためどの部分にどのくらいの人を配置すればいいのか確認でき臨機応変に作業が行われた。
※
アークエンジェルは、無事オーブ連合首長国の秘密ドッグに入港した。
アークエンジェルは、早速補給と整備をされた。
「補給各班、112号ユニットの設置を開始する」
※
ヘブンズベースでは、攻撃準備が整った。
「では、はじめてください」
ジブリール大統領が攻撃開始を命じた。
「しかし勝てるでしょうか?」
司令官は、やはり不安だった。
「先手必勝っていうでしょ。
それにやつらは、こちらを追い込んだと勘違いしているかもしれないが実際は違うことを見せ付けてください」
司令官は、しぶしぶ攻撃命令を出した。
※
地球軍艦艇からSSMが発射された。
※
それは、コロニー軍でも確認できた。
「ミサイルきます」
オペレーターが切羽詰まった声で報告した。
「クソ。
先手を取られたか」
しかし直掩隊による迎撃でミサイルは、すべて破壊され被害はなかった。
「今度は、こっちの番だ。
主砲、SSM及び対地ミサイル発射」
コロニー軍艦隊から主砲、SSM及び対地ミサイルが発射された。
※
それは、ダニロフ級でも確認できた。
「迎撃」
しかし多くのダニロフ級が沈んだ。
生き残ったダニロフ級からモビルスーツ隊が発進しようとしていた。
「モビルスーツ隊とモビルアーマー隊は、発進してください」
オペレーターがモビルスーツとモビルアーマーの発進命令を出した。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 運命は動き出し暁の先に伝説を作る 作家名:久世秀一