機動戦士ガンダムRSD 第35話 天空の自由と正義
ブライアン艦長は、すでに戦意消失をしていた。
サオトメがいれば彼を援護しつつ攻撃命令を出せるが今サオトメは、いない。
ブライアン艦長は、支えとなる人がいなければ人はこんなにもろい生き物かと痛感した。
「後退信号を出せ。
月の方向に撤退する。
すでにサオトメ大佐もこっちに来てくれてるはずだ」
ドゴス・ギアから後退信号が出た。
※
それは、キラ准将もそれを確認したが追撃した。
マールスがビームライフルを撃ったがそれを全弾回避した。
そしてビームサーベルを抜いて1機のマールスに斬りかかった。
マールスは、シールドで防いだがシールドごと切られ撃墜した。
※
アスラン准将もそれに続いた。
「キラ」
2機のガンダムは、逃げるマールスにビームライフルを連射した。
※
アイリス曹長は、敵機が追撃してくるのに気づいた。
「やつらの狙いは、母艦よ。
直掩にまわりましょう」
アイリス曹長は、自機を敵に向けてとんだ。
「了解」
何機かのマールスが敵ガンダムに向かっていった。
※
キラ准将は、それを確認するとスーパードラグーンを射出した。
1機のマールスは、頭部バルカン砲やビームライフルで迎撃し攻撃をシールドで防ごうとしたものの隙を突かれ撃墜された。
もう1機のマールスは、スーパードラグーンの迎撃をあきらめストライクフリーダムガンダム本体にビームライフルを撃ったが回避され逆にロングレンジ・ビームライフルの反撃で撃墜された。
さらに1機ビームサーベルを持って接近してくる機体があった。
「無駄なあがきを」
キラ准将は、そういうとクスィフィアス3レール砲があった部分に高エネルギービームライフルをマウントするとシュペールラケルタビームサーベルを抜刀した。
そして縦に切りかかってきたビームサーベルを左のシュペールラケルタビームサーベルで防ぐと右手のシュペールラケルタビームサーベルで横に切って撃墜した。
※
それは、ドゴス・ギアでも確認できた。
「マールス隊が次々にやられています」
ステファニー軍曹が悲痛な声で報告した。
「対空戦闘準備」
ブライアン艦長は、艦だけでも守ろうと決意した。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第35話 天空の自由と正義 作家名:久世秀一