Never end.2
ギュッと、シャアの胸にしがみつきながらアムロが呟く。
「アムロ…」
過去にララァを戦争の道具として扱ったシャアには、違うとは言えなかった。
しかし、アムロを手に入れたいと思うのは、ニュータイプとしてだからではなく、“アムロ”だから手に言いれたいと思う。
それだけは偽りのない真実だ。
「ごめん…少し…眠ってもいいか?最近…妙に疲れやすくて…」
そう言うと、アムロはあっという間に寝息を立て始めた。
「アムロ…?」
そんなアムロの細い身体を、シャアはギュッと抱きしめる。
「君を…このまま連れ去って…何処かに閉じ込めてしまいたい…そして私だけのものにしたい…」
叶わぬ想いを秘めながら、シャアも目を閉じる。
愛しい存在の温もりを感じながら眠る、このひと時だけが、今のシャアにとって心の拠り所だった…。
to be continued...
作品名:Never end.2 作家名:koyuho