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はじまりのあの日15 バレンタインとリップサイン1

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いつもと雰囲気の違うわたし

「ぅ、め、め~姉、ほ、ホントに変じゃない」
「自信を持ちなさい。過信はダメだけどね。可愛いわよ」

両肩を二度、軽く叩いてくれる。きっとこれは、めー姉の『応援』

「さ~、リン。手ぇ洗って手伝に行こうぜ~。可愛いって、心配すんなっ。楽しみだ~ぁ、まずはカイトをKOかもな~」

寄ってきたリリ姉に手を引かれ、気持ちが楽になる

「キッチンに行くのが楽しみだね、リリ姉。どんなケーキかなぁ」

大好きなリリ姉に抱きつかれる『楽しみ』の意味が違うわたし

「あらあら、ほんっとに姉妹に見えるわ~。髪の毛の色も相まって。仲良しさんね~」

めー姉に笑われながら、キッチンへ向かう