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はじまりのあの日15 バレンタインとリップサイン1

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めぐ姉に押し出される。歓声があがる辺り、どれだけわたし、幸せ者

「かわいい~っ。リンちゃん、にっこり笑って、こっち向いてぇ~」

またいつの間にかスマホ撮影、していたミク姉に促される

「かんぺきかんぺき。りんりん、かあい~い。これはよいよい」
「きぃ~ゃ~ぁっ、これでチョコ貰ったら、うちも、もうダメ~」

カル姉、Mikiちゃんに抱きまわされる。これでさっき整えた身なり、多少リセット

「ふふふ、あんまりかき回したらダメよ~。神威君に見せる前に。さ、リン、こっちへ来て」

めー姉、テンション沸騰の二人を注意。ただ、抱きまわされたおかげで、わたし、緊張がほぐれる。めー姉に寄って行くと、良い香りを振りかけられる。再び、服装を整えてくれる

「はい、完成よリ~ン。かわいいわぁ、ほら、自分で観てごらんなさぁい」

ドレッシングチェアーの前、鏡に映し出される自分。観たことのない自分