はじまりのあの日19 メイコとカイトの
朝食は、一日の中でも重要な食事なのだという。頭を目覚めさせ、身体の活力を呼び起こさせる。この十年くらい、ず~っと言われ続けている決まり文句だ。今日は、そこに別のことを付け加える、アナウンサー。楽しい気持ちで、良く味わい、良く噛んで食べる。これが健康にとても良いのだという。ただし『科学的根拠はない』そうだ。まあどうでもよく、変な食物を食べるより、どう考えても健康に良いよね。楽しく、美味しく食べた方が。しかも『きちんとした』食べ物を。その点はわたし達心配ない。いっつも『専属シェフ』アニキ様二人が、作ってくれる美味しいご飯。それをみんなで、朝から楽しく食べる、わたし達。まあ、一応数年前からはわたしも作る側か。あの日は、提供してくれた朝ご飯、みんなで楽しく食べたっけ。あ、フラグが立ちました。図書館さんこれから伺いま、あ、移動図書館、始めたのね。記憶をのせた車が、目の前で止まる―
「う~わ~いいにお~い」
「オナカペコペコデフ~」
メンバー『朝の散歩』を終え、ホテルに戻ってくる。目を覚ましてからすぐ、急激な運動は身体に悪い。メンバー、泊まりがけ公演のある朝は、大体早起き。そしてみんなで『散歩』に繰り出す。わたし、あの日はフロントで、コッソリ部屋の鍵を返して貰ってた。ホテルの周りを、ゆるりと歩く、近くにあれば、公園で朝日を浴びる等。軽く動いて身体を目覚めさせる
「さ~お手々洗いましょ、いろは。早速朝ご飯よ~オリバー」
めー姉、喜ぶ二人に告げ、メンバー全員、手洗いに向かう。幸いラウンジ内にシンクがある。手を洗いに向かおうとする、と、何人かのお客さん、わたし達に気付いてくれる。求められる握手に応じ、その後で手を洗う
「わぁ~すご~い。ぐだくさんだあ~」
「ごうかなおかゆです」
ユキちゃん、リュウトのトレイの上、提供される具だくさんのお粥
「贅沢おかゆだ~、凄いねっ。赤いタレは何だろ、がっくん」
「ごま油じゃない、この香りは。中華粥、エビ、ホタテ、溶き卵に葉物はチンゲンサイかな。熱々だから、気を付けて持とうじゃない」
わたしと彼も受けとる。メインのおかゆ以外は、バイキングスタイル。おかゆのトッピングも乗せ放題という、贅沢朝ご飯。今すでに豪華なのに、さらにカスタムできるお粥
「ササミ~ささみ~やっぱ肉だぜ肉。中華粥にササミ、相性グンバツ(抜群)だぜ~」
昨日の晩から、鳥さん食べてるテト姉。お粥にささみてんこ盛り。鳥さんに成ってしまいそうだ
「ううう~、ネギ我慢、ネギ我慢、ネギがま~ん」
「ミ~ク、大丈夫よ~、ネギくらい。歯、きちっと磨けば~」
「『息』をケアするあれ、飲めば完璧。オレ持ってるからあげるよ」
メイカイ様の助言。途端、花満開スマイルミク姉、小ネギをお玉で四杯も。わたし、スープ、サラダ、ヨーグルトをトレイに載せ、テーブルへ向かう。これから歌うので、ニンニク回避。余計なおかずに手をださない。ニオイには気を遣う。サラダのお供も、ポン酢にしておく。あ、ヨーグルトにバナナ大漁、弟
「軽めに食べて、早速行くわよ~」
「マイクロバスが迎えに来るそうじゃね~か」
サラダの上にちりめんじゃこ、めー姉。サラダの上にまでササミ、テト姉
「テトね~さん、鳥すぎ(取り過ぎ)じゃないかなぁ」
「にゃはは、バランス考えて、こいつはツナフレークだぜ」
「ケッキョクはSea『チキン』でゴザル」
鳥ダブルを指摘するカイ兄、に楽しそうに返すテト姉。ササミ(鳥さん)ではなかったらしい。でも、アル兄が言うとおり、結局は『海』のチキン。いつもどおり楽しく食事を済ませ、全員一度自室へ。歯を磨いて身支度を済ます。私物をまとめて、忘れ物がないかだけ、念入りに確認
「ん、よし、ないな」
独り言~。2泊3日の訪問だけど、今日泊まるホテルは、PROJECTサイドで用意した。明日はオフ。休日の宿まで主催者様に用意させるわけにはいかない
「来た時よりも美しく、は、まぁムリだけど」
めぐ姉に教えてもらった精神。一応、ベッド周りも整え、退室
「あ、リンちゃん来た~」
「リンちゃん、ぉりよ~ぅ(降りよう)」
「めぐ姉~。もしかして待っててくれたの、IA姉」
待っていてくれた、めぐIA姉
「うん、リリちゃんは女の子連れて、もう降りたの」
「ど~ぅせなら、待ち合わせて行こぅってね~」
合流して、エレベーターホールへ向かう。そこでも
「さぁ、行きましょう、皆さん」
「お待ち、まっちまっち、大集合、GOっ」
ルカカル姉が待っててくれる。ボタンを押す、丁度良く降りてくるエレベーター
「っす、やっぱタイミング重なるっす」
「さ~どうぞです~ぅ、みなさ~ん」
中に勇馬兄、ピコ君、アル兄が乗っていた
「キヨテル殿は、男児を連れてスデニFront(フロント)へ降りたでゴザル。神威殿も同行しモウシタ」
男子も女子もお誘い合わせ。仲良しメンバーで占領、エレベーター
「きょ~ぅも良い天気で良かったね~、ロロく~ん」
「っす、IAサン、楽しみっすね、グミサン」
「まずは行列だもんねっ。ふふっ、出陣は、わたし達もお客さんで観ちゃお、勇馬君」
乗りながらIA姉、めぐ姉。ロロ君はIA姉がたまに呼ぶ呼び方。名字から
「あ、そ~ですねっ、ぼくも楽しみですぅ。う~ぅ、かわいい~んだろうな~」
「お稚児殿方は忙しいでゴザロウが、拙者等は野次馬キメコムでゴザル。壮観でゴザロウナ」
「レン君の足軽姿、リンちゃんのお姫様。楽しみですわ~ぁ」
することないので、弾む会話。女三人寄れば囂しい(かしましい)などと言われるが、男、混じっても騒がしい。仲良し寄ればだだ楽しい
「先導ハ神威殿。FuFu、リン殿が張り切るワケでゴザル、オ」
「かるが押すので、降りるりる」
何故か訳知り顔、アル兄がつぶやく。と、同時一階到着←→(開く)ボタンを押すカル姉。わたし、たまにアレ間違って、閉めてしまう
「アラ、偶然」
「タイミングの問題だったね」
隣のエレベーターを降りる、メイカイ様と鉢合わせ。先に降りたようだが、お客さん乗り降りの関係で。着々集合
「ああ皆さん、お揃いになりましたね」
「Frontに鍵返しちゃおうじゃない」
「バスも、も~着いてるぜ~」
先生、彼、リリ姉、わたし達に気付いて、談笑中止。眼鏡を上げる先生。手招き彼と、手を振るリリ姉
「朝にも増してピーカン(晴天)朝から良い風吹いてたし、今日、公演日和だよぉ~」
「「「「ぎょうれつで~す」」」」
天使様とじゃれていたMikiちゃん、どちらも楽しげ
「プロは先に行ってるからよ、追っかけでイコウぜ」
お客さんとの記念写真に応じていたテト姉。そのお客さん達、一人一人のメンバーと『個々撮影』を希望したが、時間が無い。事情を説明して全員集合で記念写真。ホテルマンさんがシャッターを切る
「あっりがとうございますっ、みなさ~ん」
「この後、商店街で公演しますので―」
「良かったらき・て・ねぇっ、み~んなぁ」
めー姉がお礼を言い、カイ兄が公演アピール。弟よ、すっかり男の娘が板に付いたリアクションだな
「歩いて行ける距離、皆様、お誘い合わせて観賞しに来てほしいじゃな~い」
「う~わ~いいにお~い」
「オナカペコペコデフ~」
メンバー『朝の散歩』を終え、ホテルに戻ってくる。目を覚ましてからすぐ、急激な運動は身体に悪い。メンバー、泊まりがけ公演のある朝は、大体早起き。そしてみんなで『散歩』に繰り出す。わたし、あの日はフロントで、コッソリ部屋の鍵を返して貰ってた。ホテルの周りを、ゆるりと歩く、近くにあれば、公園で朝日を浴びる等。軽く動いて身体を目覚めさせる
「さ~お手々洗いましょ、いろは。早速朝ご飯よ~オリバー」
めー姉、喜ぶ二人に告げ、メンバー全員、手洗いに向かう。幸いラウンジ内にシンクがある。手を洗いに向かおうとする、と、何人かのお客さん、わたし達に気付いてくれる。求められる握手に応じ、その後で手を洗う
「わぁ~すご~い。ぐだくさんだあ~」
「ごうかなおかゆです」
ユキちゃん、リュウトのトレイの上、提供される具だくさんのお粥
「贅沢おかゆだ~、凄いねっ。赤いタレは何だろ、がっくん」
「ごま油じゃない、この香りは。中華粥、エビ、ホタテ、溶き卵に葉物はチンゲンサイかな。熱々だから、気を付けて持とうじゃない」
わたしと彼も受けとる。メインのおかゆ以外は、バイキングスタイル。おかゆのトッピングも乗せ放題という、贅沢朝ご飯。今すでに豪華なのに、さらにカスタムできるお粥
「ササミ~ささみ~やっぱ肉だぜ肉。中華粥にササミ、相性グンバツ(抜群)だぜ~」
昨日の晩から、鳥さん食べてるテト姉。お粥にささみてんこ盛り。鳥さんに成ってしまいそうだ
「ううう~、ネギ我慢、ネギ我慢、ネギがま~ん」
「ミ~ク、大丈夫よ~、ネギくらい。歯、きちっと磨けば~」
「『息』をケアするあれ、飲めば完璧。オレ持ってるからあげるよ」
メイカイ様の助言。途端、花満開スマイルミク姉、小ネギをお玉で四杯も。わたし、スープ、サラダ、ヨーグルトをトレイに載せ、テーブルへ向かう。これから歌うので、ニンニク回避。余計なおかずに手をださない。ニオイには気を遣う。サラダのお供も、ポン酢にしておく。あ、ヨーグルトにバナナ大漁、弟
「軽めに食べて、早速行くわよ~」
「マイクロバスが迎えに来るそうじゃね~か」
サラダの上にちりめんじゃこ、めー姉。サラダの上にまでササミ、テト姉
「テトね~さん、鳥すぎ(取り過ぎ)じゃないかなぁ」
「にゃはは、バランス考えて、こいつはツナフレークだぜ」
「ケッキョクはSea『チキン』でゴザル」
鳥ダブルを指摘するカイ兄、に楽しそうに返すテト姉。ササミ(鳥さん)ではなかったらしい。でも、アル兄が言うとおり、結局は『海』のチキン。いつもどおり楽しく食事を済ませ、全員一度自室へ。歯を磨いて身支度を済ます。私物をまとめて、忘れ物がないかだけ、念入りに確認
「ん、よし、ないな」
独り言~。2泊3日の訪問だけど、今日泊まるホテルは、PROJECTサイドで用意した。明日はオフ。休日の宿まで主催者様に用意させるわけにはいかない
「来た時よりも美しく、は、まぁムリだけど」
めぐ姉に教えてもらった精神。一応、ベッド周りも整え、退室
「あ、リンちゃん来た~」
「リンちゃん、ぉりよ~ぅ(降りよう)」
「めぐ姉~。もしかして待っててくれたの、IA姉」
待っていてくれた、めぐIA姉
「うん、リリちゃんは女の子連れて、もう降りたの」
「ど~ぅせなら、待ち合わせて行こぅってね~」
合流して、エレベーターホールへ向かう。そこでも
「さぁ、行きましょう、皆さん」
「お待ち、まっちまっち、大集合、GOっ」
ルカカル姉が待っててくれる。ボタンを押す、丁度良く降りてくるエレベーター
「っす、やっぱタイミング重なるっす」
「さ~どうぞです~ぅ、みなさ~ん」
中に勇馬兄、ピコ君、アル兄が乗っていた
「キヨテル殿は、男児を連れてスデニFront(フロント)へ降りたでゴザル。神威殿も同行しモウシタ」
男子も女子もお誘い合わせ。仲良しメンバーで占領、エレベーター
「きょ~ぅも良い天気で良かったね~、ロロく~ん」
「っす、IAサン、楽しみっすね、グミサン」
「まずは行列だもんねっ。ふふっ、出陣は、わたし達もお客さんで観ちゃお、勇馬君」
乗りながらIA姉、めぐ姉。ロロ君はIA姉がたまに呼ぶ呼び方。名字から
「あ、そ~ですねっ、ぼくも楽しみですぅ。う~ぅ、かわいい~んだろうな~」
「お稚児殿方は忙しいでゴザロウが、拙者等は野次馬キメコムでゴザル。壮観でゴザロウナ」
「レン君の足軽姿、リンちゃんのお姫様。楽しみですわ~ぁ」
することないので、弾む会話。女三人寄れば囂しい(かしましい)などと言われるが、男、混じっても騒がしい。仲良し寄ればだだ楽しい
「先導ハ神威殿。FuFu、リン殿が張り切るワケでゴザル、オ」
「かるが押すので、降りるりる」
何故か訳知り顔、アル兄がつぶやく。と、同時一階到着←→(開く)ボタンを押すカル姉。わたし、たまにアレ間違って、閉めてしまう
「アラ、偶然」
「タイミングの問題だったね」
隣のエレベーターを降りる、メイカイ様と鉢合わせ。先に降りたようだが、お客さん乗り降りの関係で。着々集合
「ああ皆さん、お揃いになりましたね」
「Frontに鍵返しちゃおうじゃない」
「バスも、も~着いてるぜ~」
先生、彼、リリ姉、わたし達に気付いて、談笑中止。眼鏡を上げる先生。手招き彼と、手を振るリリ姉
「朝にも増してピーカン(晴天)朝から良い風吹いてたし、今日、公演日和だよぉ~」
「「「「ぎょうれつで~す」」」」
天使様とじゃれていたMikiちゃん、どちらも楽しげ
「プロは先に行ってるからよ、追っかけでイコウぜ」
お客さんとの記念写真に応じていたテト姉。そのお客さん達、一人一人のメンバーと『個々撮影』を希望したが、時間が無い。事情を説明して全員集合で記念写真。ホテルマンさんがシャッターを切る
「あっりがとうございますっ、みなさ~ん」
「この後、商店街で公演しますので―」
「良かったらき・て・ねぇっ、み~んなぁ」
めー姉がお礼を言い、カイ兄が公演アピール。弟よ、すっかり男の娘が板に付いたリアクションだな
「歩いて行ける距離、皆様、お誘い合わせて観賞しに来てほしいじゃな~い」
作品名:はじまりのあの日19 メイコとカイトの 作家名:代打の代打