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はじまりのあの日19 メイコとカイトの

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リリ姉、わたしの肩を、しっかり掴みもの凄く楽しげにまくし立ててくる。ミク姉、スマホを構え、何かに期待。でもわたし、この時は『結婚』に思い至らなかった。漠然と、仲良しメンバーと、幸せに生きていきたいと思っただけで

「え、そうなのリリ姉。そっか、結婚か。そうか、お父さんお母さんも結婚したもんね。う~ん、でも、わたしはまだ考えられないや」

この返答に見せられたのは『落胆』の表情、姉一同

「で、でもさ、昔はリンちゃんの歳って結婚適齢期だったんだよっ」
「そそそ、リンちゃん、結婚するならこの人~とかゎナイかな~ぁ」

そう、Mikiちゃん、IA姉の言葉で。わたしの心はきっと変っていった。少しずつ少しずつ、意識したんだと思う。でも、鈍い人間が突然変異するはずもなく

「まだ無いな~。今はまだ、みんなと歌ってる方がイイ。歌って踊って、学校行って。みんなとご飯食べて、がっくんとお料理して。今は考えられないな~」
「良いんじゃない、それで。少しずつ大人準備しようじゃない、リン。その辺りも、お姉に教われば良い」

と、グラスを併せて、頭を撫でてくれる紫様

「ただし、変な嗾け(けしかけ)するなよお嬢様方。何か今、そんな気配を感じたから釘をさす」

わたしを撫でつつ、言う

「は~」
「あ~」
「ぅあ~」

何故か呆れるリリ姉。何故か凹むめー姉。何故か袖ぱたぱた、焦れるIA姉

「ゆ~っくり考えたら良いよ。リンの心のままに、ね」
「時が想いを育みますよ。焦りは禁物です」

優しい顔のカイ兄、少しだけ寂しげ。慈愛の顔、さすがキヨテル先生

「ん、そうする。良く解んないけど~」
「子供達みんなも同じじゃな~い。将来を考えろ~」

大人達の言葉に、気持ちが上向くわたし。紫様、おそらく未成年組みんなに向けて言った言葉、に

「べんきょうになります、にいさま」
「ぽ父さん、ユキもしょうらいを考えてみます」
「あたし、演歌もっと極めようかな~」
「ニホンゴ、モットウマクナリタイデス」

リュウト君、眼差しが弩真剣。ユキちゃん、拳を胸の前。いろはちゃん、演歌道を考える。オリバー君、宣誓。実際、この時の大人達の言葉、金言になっているフシがある。みんな将来の役に立っているし、幸せになっているから

「へへへ、ジジくさくなってんじゃね~か、かむい~」
「そうだろう、同い年。お前は考えなさすぎじゃない」
「うるせ~、ボクは日暮らしで行くぜ。さて、肉頼むぜ、祝肉~」

最年長二人の掛け合いで、空気がメイカイ二人の祝賀へと立ち返る。アル兄も笑顔で

「Whiskey(ウイスキー)のアテとイエバ、Nut(ナッツ)でゴザル。拙者、売店でMixnut(ミックスナッツ)とカキピー買って参ロウ」
「にゃ、アルにいさん、あたしも~。メイコさんのすきな、ピリからチーカマ買う~」
「ボフモデフ~」

宣言し、エンジェルスマイルのいろはちゃん、オリバー君を伴って、デレデレで買い出しに向かう。みんなのオーダーによって、この日も大宴会になった。この日から、考えるようになった、将来を。未来、わたしは歌って生きたい。歌えなくなる日、この命尽きる日まで、歌っていたい。その傍らに、誰が一緒かを考えるようになった。ただ、漠然と。だが、しかし、だ。このメンバーとお別れする選択肢は何時だって皆無だった『誰が欠けても嫌だ』その思いは、メンバーの共通のものだ。そしてわたしの『兄妹』『親友』皆、このメンバーの人物が名を連ねる

カイ兄やめー姉はもちろん『兄妹』

めぐ姉やリリ姉も『姉』

IA姉やMikiちゃんは『仲良しの友達』

そして『親友』は『彼』

何時だって『親友』の名に出てくるのは、紫の彼だった『親友』だと思っていた。メンバーの中、わたしが一番の仲良しは彼だった。今もっても、メンバー誰一人否定しない

仲良しの『がくリン』

男女の間で、友情が生まれるのか、そんなTVの音で、一度意識が今へと引き戻される