はじまりのあの日21 ミクの誕生日
全員でリビングに移動し。テーブルやソファの配置を変える。そのうちに
「たっだいま~デザート期待して~」
「もどりました~良いものが手に入りましたよ~」
「焼き鳥、焼きそば、焼きビ~フ~ン」
「お総菜もいい感じで~す」
リリ姉と、キヨテル先生の澄んだ声。Mikiちゃんとピコくんの穏やかな声が響き
「今日は飲むわよ~」
「サスガに、重たいデゴザルよ~」
「買いすぎだろ~」
「足りないより、余るほ~がいいよ~」
わいわいと、めー姉、アル兄、レン、めぐ姉の楽しげな声が響き
「カイト兄様、ただいま戻りました~」
「たいりょ~祭りだよ~アニキ様~」
「あとはまかせたぞカイト~、かむい~」
とルカ姉、ミク姉、テト姉のあたたかい声が響いた。そこからは、完全にお祭り状態。昼食もとらずに、調理にかかる、カイ兄と紫の彼。それぞれの荷解を行なうメンバー
「しかし酒多いな、おし、飲み物系はシェアハウスの冷蔵庫行きだ。スイーツと一緒に冷やそうじゃない」
「食材の荷解はキッチンでやった方がイイね、殿」
斯く斯く然々、台車に品物が並ぶ。大家族なので、食材の買い出しは基本こうなる。冷蔵庫は各家、三台、備え付け
「よし、キッチン組とホール組に別れようじゃない。つまみだの酒だの整えてくれ」
「うん、それのが効率もいいね。デザートはもう、冷やしてあるらしいから」
食材を台車に乗せ、キッチンへ向かい出す、兄二人
「わかったわ、神威君。こっちからも、運ぶ人員なんかは送るわ、カイト」
残るめー姉達。シェアハウス組は、飲み物を冷やしに行く
「お料理手伝うよ~がっくん」
「ゎたしも~リンちゃ~ん」
わたしは、彼について行く。IA姉も続く
「ありがとう、専属のお手伝い様。ああ、Miki今日も寿司握ってくれないか、シャリは用意してあるじゃない」
「もっち~(もちろん)アニキっ。ピコきゅんのリクだもん。縒り(より)かけちゃうよ~。あ、ピコきゅん、一緒に作ってよ、おいなりさん」
「は~い喜んで、です~ぅ。おいなりさん、ん~何いなりにしよ~う」
わたしとIA姉、まとめて撫でてくれる彼。Mikiちゃん、腕まくりの動作、気合いを入れる。ピコ君も鼻歌まじり『ピコいなり』もメンバー名物。キッチンへ向かう面々、さっそく大漁の食材を漁る
「海鮮多いな、魚は造りと寿司にするとして、コッチは何にするか」
イカとエビ、貝はアサリとお見受けする、紫様談
「あ、海鮮チャーハン作るよ殿。ご飯ものリクに丁度良い」
再びエプロンを身につけ、カイ兄が言う
「お、それイイじゃない、カイト。じゃあ、魚から捌こう」
「あ、がっくん、わたしマグロのお造り、造っておくよ。イカ捌いて」
マグロは『策取り』切るだけで良い。効率を考え、調理を申し出る
「お利口さん、リン。任せようじゃない。刺身包丁、気を付けて~」
褒められて至極。早速手をあわせ、イカを捌き出す紫の彼
「アサリは、もう砂吐かせてあるみたいだね。よし、チャーハンの下ごしらえするかな」
カイ兄、炊いておいたお米、キッチンボールにうつして、卵を混ぜる。暖かいごはんに卵を混ぜると、パラパラチャーハンが簡単にできるのだ
「リンちゃん、アニキ、お造りできたら、少し分けてね~」
「わ~い、Mikiちゃんのお寿司です~」
Mikiちゃん、酢飯造り。ピコ君、今日もおいなりさん用の酢飯を分ける。ひじき、ガリ、ゴマ、コンニャクを混ぜて五目酢飯を作成。作業没頭、各々方しばらく無言
「よしっと、お造り、まずは中トロ。こっちは舟盛り用に残して」
「は~い、Mikiちゃん、お寿司よ~ぅ」
わたし、お刺身用を分ける。お寿司用マグロを、さっそく渡しに行ってくれるIA姉
「おし、捌けた、カイト。アサリも出しといた、身」
「ありがと、殿。さ~て『振る』よ~」
エビ、イカ、アサリを中華大鍋にくべるカイ兄。海鮮に軽く日が通ったら、みじん切りの玉ねぎと共に炒め、玉ねぎが飴色になる寸前、火を止める。卵ご飯を投入して、さらに鍋を『振る』その姿は、もはや五つ星シェフの上を行く。この大鍋を振るには『筋力』も必要。鍋は兄と紫様しか振ること不能。お玉を使い、ご飯が空中で舞う
「よ~し『握る』か~」
「ぼくは『包み』ます~」
こちらも本職におとらない、Mikiちゃん、お寿司を握る。ピコ君、隣でおいなりさんを包む
「ワァ~、カイトサンノ、タ、チャ、チャアハン。トッテモオイシソウデス」
鍋を振ること数分。手際よく兄がチャーハンを作り終えたとき
「ありがと、オリバー君。あ、いろはちゃん、チャーハンできたから運んでもらえるかな」
やって来てくれた、二人。照りの良いチャーハン、大皿に移し替えるカイ兄。お米一升分の、大盛りチャーハン
「りょ~か~い、カイトさん。にゃ~すっごくいいにお~い。すっご~い。エビさんにイカさんまで。あ、ラーメンは」
「だ~いじょうぶ。心配しないで。スープは作ってあるよ。〆にだしてあげるから。重いから、キャスター使って」
「やたっ。わかりました~」
「ボクモテツダフ、イロハチャン」
嬉しそうにくるりと回る。二人協力して、チャーハンをキャスターに乗せ、運びだすいろはちゃんとオリバー君
「マンション(ここ)だけだと手狭だな。おし、めぐ、勇馬と家(神威家)行ってロブスター茹でてきてくれ」
「あにさま、かるもやるやる、ろぶすた~」
「おっけ~ぽ兄ちゃん」
「了解っす」
好物の調理を申告する、カル姉。めぐ姉楽しげに、勇馬兄、今度の調理命令は嬉しげ。わたし、自分のコロッケ用の芋を潰し、軽く塩。順調に料理達が出来上がってゆく
「魚繋がり、金目の煮付け、こしらえておくか。さすがルカの選魚眼、素晴らしい金目様」
感謝の意をささげ、金目様二尾を『調理』にかかる。鱗を落として捌いてゆく。さらに手際よく、煮汁を作る紫様。大きめの鍋から立ち上る、湯気と良い香り
「う~ん、良いにお~い。あ、がくさん、こっち玉子運んで良い」
「ああ、出来てるから運んでくれミク。丁度、味が染みてる頃じゃない。リン、ミクと一緒に切り分けて~」
「オッケ~がっくん」
ミク姉と共に、半分に切り分ける。大皿の上、サニーレタスを敷いて並べる。トレイにに載せる、と
「リンちゃんは貴重なキッチン要員だから~『がくさん』と一緒にお料理して~」
と、キッチンに残ることを言い渡される。がくさんを殊更に強調した感があった。次に入れ違いに入ってきた
「カイトさ、いろは達がチャーハン運んでたけど、冷めたら勿体なくね、アレ。超うまそうなのに~」
リリ姉が、疑問を口にする。と
「リリちゃん、大丈夫。あとでトロトロオムレツのっけて、オムチャーハンにしちゃうから。海鮮オムチャーハン」
「だったら、熱々のハヤシルーかけて、オムハヤシにしちゃおうじゃない、カイト。トマトたっぷりのハッシュ・ド・ソース」
素晴らしい提案、歓喜の目を剥くリリ姉
「カイトナイス。さっすがおにぃっ。それ、絶対おいしいヤツじゃん」
「ありがと。あ、ローストビーフ、作っといたよ。ハニーソースも。一緒に運んでもらえるかな」
「サンキュッ。ぅは~、美味しそ~う」
「たっだいま~デザート期待して~」
「もどりました~良いものが手に入りましたよ~」
「焼き鳥、焼きそば、焼きビ~フ~ン」
「お総菜もいい感じで~す」
リリ姉と、キヨテル先生の澄んだ声。Mikiちゃんとピコくんの穏やかな声が響き
「今日は飲むわよ~」
「サスガに、重たいデゴザルよ~」
「買いすぎだろ~」
「足りないより、余るほ~がいいよ~」
わいわいと、めー姉、アル兄、レン、めぐ姉の楽しげな声が響き
「カイト兄様、ただいま戻りました~」
「たいりょ~祭りだよ~アニキ様~」
「あとはまかせたぞカイト~、かむい~」
とルカ姉、ミク姉、テト姉のあたたかい声が響いた。そこからは、完全にお祭り状態。昼食もとらずに、調理にかかる、カイ兄と紫の彼。それぞれの荷解を行なうメンバー
「しかし酒多いな、おし、飲み物系はシェアハウスの冷蔵庫行きだ。スイーツと一緒に冷やそうじゃない」
「食材の荷解はキッチンでやった方がイイね、殿」
斯く斯く然々、台車に品物が並ぶ。大家族なので、食材の買い出しは基本こうなる。冷蔵庫は各家、三台、備え付け
「よし、キッチン組とホール組に別れようじゃない。つまみだの酒だの整えてくれ」
「うん、それのが効率もいいね。デザートはもう、冷やしてあるらしいから」
食材を台車に乗せ、キッチンへ向かい出す、兄二人
「わかったわ、神威君。こっちからも、運ぶ人員なんかは送るわ、カイト」
残るめー姉達。シェアハウス組は、飲み物を冷やしに行く
「お料理手伝うよ~がっくん」
「ゎたしも~リンちゃ~ん」
わたしは、彼について行く。IA姉も続く
「ありがとう、専属のお手伝い様。ああ、Miki今日も寿司握ってくれないか、シャリは用意してあるじゃない」
「もっち~(もちろん)アニキっ。ピコきゅんのリクだもん。縒り(より)かけちゃうよ~。あ、ピコきゅん、一緒に作ってよ、おいなりさん」
「は~い喜んで、です~ぅ。おいなりさん、ん~何いなりにしよ~う」
わたしとIA姉、まとめて撫でてくれる彼。Mikiちゃん、腕まくりの動作、気合いを入れる。ピコ君も鼻歌まじり『ピコいなり』もメンバー名物。キッチンへ向かう面々、さっそく大漁の食材を漁る
「海鮮多いな、魚は造りと寿司にするとして、コッチは何にするか」
イカとエビ、貝はアサリとお見受けする、紫様談
「あ、海鮮チャーハン作るよ殿。ご飯ものリクに丁度良い」
再びエプロンを身につけ、カイ兄が言う
「お、それイイじゃない、カイト。じゃあ、魚から捌こう」
「あ、がっくん、わたしマグロのお造り、造っておくよ。イカ捌いて」
マグロは『策取り』切るだけで良い。効率を考え、調理を申し出る
「お利口さん、リン。任せようじゃない。刺身包丁、気を付けて~」
褒められて至極。早速手をあわせ、イカを捌き出す紫の彼
「アサリは、もう砂吐かせてあるみたいだね。よし、チャーハンの下ごしらえするかな」
カイ兄、炊いておいたお米、キッチンボールにうつして、卵を混ぜる。暖かいごはんに卵を混ぜると、パラパラチャーハンが簡単にできるのだ
「リンちゃん、アニキ、お造りできたら、少し分けてね~」
「わ~い、Mikiちゃんのお寿司です~」
Mikiちゃん、酢飯造り。ピコ君、今日もおいなりさん用の酢飯を分ける。ひじき、ガリ、ゴマ、コンニャクを混ぜて五目酢飯を作成。作業没頭、各々方しばらく無言
「よしっと、お造り、まずは中トロ。こっちは舟盛り用に残して」
「は~い、Mikiちゃん、お寿司よ~ぅ」
わたし、お刺身用を分ける。お寿司用マグロを、さっそく渡しに行ってくれるIA姉
「おし、捌けた、カイト。アサリも出しといた、身」
「ありがと、殿。さ~て『振る』よ~」
エビ、イカ、アサリを中華大鍋にくべるカイ兄。海鮮に軽く日が通ったら、みじん切りの玉ねぎと共に炒め、玉ねぎが飴色になる寸前、火を止める。卵ご飯を投入して、さらに鍋を『振る』その姿は、もはや五つ星シェフの上を行く。この大鍋を振るには『筋力』も必要。鍋は兄と紫様しか振ること不能。お玉を使い、ご飯が空中で舞う
「よ~し『握る』か~」
「ぼくは『包み』ます~」
こちらも本職におとらない、Mikiちゃん、お寿司を握る。ピコ君、隣でおいなりさんを包む
「ワァ~、カイトサンノ、タ、チャ、チャアハン。トッテモオイシソウデス」
鍋を振ること数分。手際よく兄がチャーハンを作り終えたとき
「ありがと、オリバー君。あ、いろはちゃん、チャーハンできたから運んでもらえるかな」
やって来てくれた、二人。照りの良いチャーハン、大皿に移し替えるカイ兄。お米一升分の、大盛りチャーハン
「りょ~か~い、カイトさん。にゃ~すっごくいいにお~い。すっご~い。エビさんにイカさんまで。あ、ラーメンは」
「だ~いじょうぶ。心配しないで。スープは作ってあるよ。〆にだしてあげるから。重いから、キャスター使って」
「やたっ。わかりました~」
「ボクモテツダフ、イロハチャン」
嬉しそうにくるりと回る。二人協力して、チャーハンをキャスターに乗せ、運びだすいろはちゃんとオリバー君
「マンション(ここ)だけだと手狭だな。おし、めぐ、勇馬と家(神威家)行ってロブスター茹でてきてくれ」
「あにさま、かるもやるやる、ろぶすた~」
「おっけ~ぽ兄ちゃん」
「了解っす」
好物の調理を申告する、カル姉。めぐ姉楽しげに、勇馬兄、今度の調理命令は嬉しげ。わたし、自分のコロッケ用の芋を潰し、軽く塩。順調に料理達が出来上がってゆく
「魚繋がり、金目の煮付け、こしらえておくか。さすがルカの選魚眼、素晴らしい金目様」
感謝の意をささげ、金目様二尾を『調理』にかかる。鱗を落として捌いてゆく。さらに手際よく、煮汁を作る紫様。大きめの鍋から立ち上る、湯気と良い香り
「う~ん、良いにお~い。あ、がくさん、こっち玉子運んで良い」
「ああ、出来てるから運んでくれミク。丁度、味が染みてる頃じゃない。リン、ミクと一緒に切り分けて~」
「オッケ~がっくん」
ミク姉と共に、半分に切り分ける。大皿の上、サニーレタスを敷いて並べる。トレイにに載せる、と
「リンちゃんは貴重なキッチン要員だから~『がくさん』と一緒にお料理して~」
と、キッチンに残ることを言い渡される。がくさんを殊更に強調した感があった。次に入れ違いに入ってきた
「カイトさ、いろは達がチャーハン運んでたけど、冷めたら勿体なくね、アレ。超うまそうなのに~」
リリ姉が、疑問を口にする。と
「リリちゃん、大丈夫。あとでトロトロオムレツのっけて、オムチャーハンにしちゃうから。海鮮オムチャーハン」
「だったら、熱々のハヤシルーかけて、オムハヤシにしちゃおうじゃない、カイト。トマトたっぷりのハッシュ・ド・ソース」
素晴らしい提案、歓喜の目を剥くリリ姉
「カイトナイス。さっすがおにぃっ。それ、絶対おいしいヤツじゃん」
「ありがと。あ、ローストビーフ、作っといたよ。ハニーソースも。一緒に運んでもらえるかな」
「サンキュッ。ぅは~、美味しそ~う」
作品名:はじまりのあの日21 ミクの誕生日 作家名:代打の代打