二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
代打の代打
代打の代打
novelistID. 63523
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

はじまりのあの日21 ミクの誕生日

INDEX|5ページ/9ページ|

次のページ前のページ
 
全員でリビングに移動し。テーブルやソファの配置を変える。そのうちに

「たっだいま~デザート期待して~」
「もどりました~良いものが手に入りましたよ~」
「焼き鳥、焼きそば、焼きビ~フ~ン」
「お総菜もいい感じで~す」

リリ姉と、キヨテル先生の澄んだ声。Mikiちゃんとピコくんの穏やかな声が響き

「今日は飲むわよ~」
「サスガに、重たいデゴザルよ~」
「買いすぎだろ~」
「足りないより、余るほ~がいいよ~」

わいわいと、めー姉、アル兄、レン、めぐ姉の楽しげな声が響き

「カイト兄様、ただいま戻りました~」
「たいりょ~祭りだよ~アニキ様~」
「あとはまかせたぞカイト~、かむい~」

とルカ姉、ミク姉、テト姉のあたたかい声が響いた。そこからは、完全にお祭り状態。昼食もとらずに、調理にかかる、カイ兄と紫の彼。それぞれの荷解を行なうメンバー

「しかし酒多いな、おし、飲み物系はシェアハウスの冷蔵庫行きだ。スイーツと一緒に冷やそうじゃない」
「食材の荷解はキッチンでやった方がイイね、殿」

斯く斯く然々、台車に品物が並ぶ。大家族なので、食材の買い出しは基本こうなる。冷蔵庫は各家、三台、備え付け

「よし、キッチン組とホール組に別れようじゃない。つまみだの酒だの整えてくれ」
「うん、それのが効率もいいね。デザートはもう、冷やしてあるらしいから」

食材を台車に乗せ、キッチンへ向かい出す、兄二人

「わかったわ、神威君。こっちからも、運ぶ人員なんかは送るわ、カイト」

残るめー姉達。シェアハウス組は、飲み物を冷やしに行く

「お料理手伝うよ~がっくん」
「ゎたしも~リンちゃ~ん」

わたしは、彼について行く。IA姉も続く

「ありがとう、専属のお手伝い様。ああ、Miki今日も寿司握ってくれないか、シャリは用意してあるじゃない」
「もっち~(もちろん)アニキっ。ピコきゅんのリクだもん。縒り(より)かけちゃうよ~。あ、ピコきゅん、一緒に作ってよ、おいなりさん」
「は~い喜んで、です~ぅ。おいなりさん、ん~何いなりにしよ~う」

わたしとIA姉、まとめて撫でてくれる彼。Mikiちゃん、腕まくりの動作、気合いを入れる。ピコ君も鼻歌まじり『ピコいなり』もメンバー名物。キッチンへ向かう面々、さっそく大漁の食材を漁る

「海鮮多いな、魚は造りと寿司にするとして、コッチは何にするか」

イカとエビ、貝はアサリとお見受けする、紫様談

「あ、海鮮チャーハン作るよ殿。ご飯ものリクに丁度良い」

再びエプロンを身につけ、カイ兄が言う

「お、それイイじゃない、カイト。じゃあ、魚から捌こう」
「あ、がっくん、わたしマグロのお造り、造っておくよ。イカ捌いて」

マグロは『策取り』切るだけで良い。効率を考え、調理を申し出る

「お利口さん、リン。任せようじゃない。刺身包丁、気を付けて~」

褒められて至極。早速手をあわせ、イカを捌き出す紫の彼

「アサリは、もう砂吐かせてあるみたいだね。よし、チャーハンの下ごしらえするかな」

カイ兄、炊いておいたお米、キッチンボールにうつして、卵を混ぜる。暖かいごはんに卵を混ぜると、パラパラチャーハンが簡単にできるのだ

「リンちゃん、アニキ、お造りできたら、少し分けてね~」
「わ~い、Mikiちゃんのお寿司です~」

Mikiちゃん、酢飯造り。ピコ君、今日もおいなりさん用の酢飯を分ける。ひじき、ガリ、ゴマ、コンニャクを混ぜて五目酢飯を作成。作業没頭、各々方しばらく無言

「よしっと、お造り、まずは中トロ。こっちは舟盛り用に残して」
「は~い、Mikiちゃん、お寿司よ~ぅ」

わたし、お刺身用を分ける。お寿司用マグロを、さっそく渡しに行ってくれるIA姉

「おし、捌けた、カイト。アサリも出しといた、身」
「ありがと、殿。さ~て『振る』よ~」

エビ、イカ、アサリを中華大鍋にくべるカイ兄。海鮮に軽く日が通ったら、みじん切りの玉ねぎと共に炒め、玉ねぎが飴色になる寸前、火を止める。卵ご飯を投入して、さらに鍋を『振る』その姿は、もはや五つ星シェフの上を行く。この大鍋を振るには『筋力』も必要。鍋は兄と紫様しか振ること不能。お玉を使い、ご飯が空中で舞う

「よ~し『握る』か~」
「ぼくは『包み』ます~」

こちらも本職におとらない、Mikiちゃん、お寿司を握る。ピコ君、隣でおいなりさんを包む

「ワァ~、カイトサンノ、タ、チャ、チャアハン。トッテモオイシソウデス」

鍋を振ること数分。手際よく兄がチャーハンを作り終えたとき

「ありがと、オリバー君。あ、いろはちゃん、チャーハンできたから運んでもらえるかな」

やって来てくれた、二人。照りの良いチャーハン、大皿に移し替えるカイ兄。お米一升分の、大盛りチャーハン

「りょ~か~い、カイトさん。にゃ~すっごくいいにお~い。すっご~い。エビさんにイカさんまで。あ、ラーメンは」
「だ~いじょうぶ。心配しないで。スープは作ってあるよ。〆にだしてあげるから。重いから、キャスター使って」
「やたっ。わかりました~」
「ボクモテツダフ、イロハチャン」

嬉しそうにくるりと回る。二人協力して、チャーハンをキャスターに乗せ、運びだすいろはちゃんとオリバー君

「マンション(ここ)だけだと手狭だな。おし、めぐ、勇馬と家(神威家)行ってロブスター茹でてきてくれ」
「あにさま、かるもやるやる、ろぶすた~」
「おっけ~ぽ兄ちゃん」
「了解っす」

好物の調理を申告する、カル姉。めぐ姉楽しげに、勇馬兄、今度の調理命令は嬉しげ。わたし、自分のコロッケ用の芋を潰し、軽く塩。順調に料理達が出来上がってゆく

「魚繋がり、金目の煮付け、こしらえておくか。さすがルカの選魚眼、素晴らしい金目様」

感謝の意をささげ、金目様二尾を『調理』にかかる。鱗を落として捌いてゆく。さらに手際よく、煮汁を作る紫様。大きめの鍋から立ち上る、湯気と良い香り

「う~ん、良いにお~い。あ、がくさん、こっち玉子運んで良い」
「ああ、出来てるから運んでくれミク。丁度、味が染みてる頃じゃない。リン、ミクと一緒に切り分けて~」
「オッケ~がっくん」

ミク姉と共に、半分に切り分ける。大皿の上、サニーレタスを敷いて並べる。トレイにに載せる、と

「リンちゃんは貴重なキッチン要員だから~『がくさん』と一緒にお料理して~」

と、キッチンに残ることを言い渡される。がくさんを殊更に強調した感があった。次に入れ違いに入ってきた

「カイトさ、いろは達がチャーハン運んでたけど、冷めたら勿体なくね、アレ。超うまそうなのに~」

リリ姉が、疑問を口にする。と

「リリちゃん、大丈夫。あとでトロトロオムレツのっけて、オムチャーハンにしちゃうから。海鮮オムチャーハン」
「だったら、熱々のハヤシルーかけて、オムハヤシにしちゃおうじゃない、カイト。トマトたっぷりのハッシュ・ド・ソース」

素晴らしい提案、歓喜の目を剥くリリ姉

「カイトナイス。さっすがおにぃっ。それ、絶対おいしいヤツじゃん」
「ありがと。あ、ローストビーフ、作っといたよ。ハニーソースも。一緒に運んでもらえるかな」
「サンキュッ。ぅは~、美味しそ~う」