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はじまりのあの日23 それからの四年間

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あの約束を交わしてからの四年間。彼とずっと一緒に歌った。一緒に生きた。初めの二年間は、ほとんどそれまでと変わりなく接してくれた

「がっくん、聞いてよっ、今日学校でさあっ」
「あはは、何かあったな、リン、不機嫌モードじゃない」

機嫌を治すため、膝に乗せてくれた

「がっくん、今日ね、褒められた~。家庭科でね、一番料理上手って~。料理出来ない子、結構いるんだよ~。わたし、がっくんと作ってて良かった~」
「偉いじゃな~い。ふふふ、いっつも俺とお料理してる成果、二人の愛の結晶じゃな~い」
「そだね~っ、ふふ、嬉し~い」

褒めてくれて、撫でてくれた

「わ~、二度目の外国公演だねぇ、NY以来~」
「オリバーの地元じゃない。人多いから~」

そう言って、手を繋いでくれた

「おめでとう、リン。また、大人に近付いたじゃない」
「ありがとう~がっく~ん」

誕生日になれば、贈り物をくれた