忘れないでいて【If】
互いに求め合った後、クワトロの胸に抱かれ、アムロは陶然とした表情で呟く。
「どうしよう…こんなに気持ち良くて…嬉しいものだと思わなかった…」
初めての体験に、うっとりとその逞しい胸に身を預け、頬を擦り寄せて浸る。
そんなアムロに、我慢をする事をやめたクワトロが、再び覆い被さる。
「それは、まだ足りないという事か?」
「え?ち、違…」
そう言い掛けたアムロの口を、クワトロの唇が塞ぎ、再びアムロを快楽の波へと引き入れた。
「もう少しだけ、付き合ってくれ…」
翌日、体調不良で勤務に就けなかったアムロを心配したカミーユが見舞う。
「大丈夫ですか?アムロさん」
「ん…大丈夫」
ノロノロとベッドから起き上がり、ふぅっと息を吐く。
「……ねぇ、カミーユ…、普通って…あんなに激しいものなの?僕、歩けないんだけど…」
顔を真っ赤にした涙目のアムロを見つめ、カミーユが拳を握り締める。
「アムロさん、これを普通と思っちゃいけません。ちょっと俺、クワトロ大尉を修正してきます」
「え?カミーユ⁉︎」
目の座ったカミーユが、突然拳を握り締め、クワトロの元に走って行った。
「あ…、不味かった…かな…ごめん、シャア」
ベッドの中で、そっとシャアに謝るアムロだった。
こうして、アムロが加わったエゥーゴは、ティターンズを壊滅させ、更にはハマーン・カーン率いるネオ・ジオンをも退き、スペースノイドを弾圧する連邦政府を内側から改革すべく、シャア・アズナブルが立ち上がった。
まだまだ、シャア達が目指す、スペースノイドの独立自治を勝ち取ることは出来ていないが、その夢が叶うのも時間の問題だろう。
end
アムロがエゥーゴに加わると、戦力アップは勿論、シャアのモチベーションが爆上がりするので、その腕を最大限に活かして、世界を動かしてくれると思います!
28歳×16歳の年の差カップルですが、16歳アムロの可愛いさにはどの世代のシャアも敵わないはず!
「忘れないでいて」のIfストーリーでしたが如何でしたか?
カミーユやブライト、エゥーゴのメンバーとアムロの絡みが書きたくて、あれもこれもと書いていたら、本編の番外編よりも遥かに長くなってしまいました。
楽しんで頂けたら幸いです。
koyuki
2019.2.24
作品名:忘れないでいて【If】 作家名:koyuho