願い
起きると、そこはベッドの上だった。何時間寝ていたのかはわからないが、どうやらオレの家で寝かされていたようだ。
「!起きたのか、シルバー」
体を起こすと、そこにブレイズが居た。だいぶ心配をかけたようで、普段感情を表に出さないブレイズも少し安堵を見せている。
「ごめん、ブレイズ」
謝った途端、彼の言葉を思い出した。
”だからさ。──気をつけろよ”
あれが夢だったのか現実だったのかは分からない。でも、それが「オレ」の願いだった。
先程のブレイズを思い浮かべる。
安堵していた。その顔が絶望に変わるのは、どんな時だろうか?大切なものをなくした時?異世界に帰れなくなった時?それとも────。
(そんな事はあってはダメだ。そんな顔、見たくない)
「……なんだ、倒れるまでは取り乱していたが──今は大丈夫そうだな。今日はもう安静にしておけ」
「ありがとう、わかったぜ。気をつけて帰れよ、ブレイズ」
そんな”願い”を叶えるために、オレは新たな一歩を踏み出した。