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【可哀想なロンシリーズ】ごめんね、ロン その1

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キングズクロス駅に向かう面々の準備が終わった。
さあ出掛けようと、車が発進する。
ロンはまた教科書を読んでいる。
やーいやーいと双子が茶化すも、あまり聞いていないようだ。
ポケットに入れてあった羊皮紙を取りだし、教科書と見比べる。
どうしてあの人は、沢山訂正をしていたんだろう。
ロンの疑問は、すぐ晴れることとなる。



「…マグルで込み合ってるわね。当然だけど……」
モリーが呟き、パーシーがそうだと同意した。
ふざける双子の後を、ロンは無言で着いていった。
「さて、何番線だったかしら」
分かりきったことを聞くモリーに、ジニーが答える。
「9と4分の3よ。ママ、あたしも行きたい…」
ジニーがモリーの手を握りながら言った。
ロンはそういう風に甘えた事はない。
生まれてすぐ、一年も経たない内に、もうすぐお兄さんですからね、と言われ、幼いながら甘えてはいけないんだと理解した。
それから、甘えてない気がする。
「フレッド、次はあなたよ」
いつの間にかパーシーはいなくなっていた。
ロンは、フレッドとジョージがふざけているのを、黙って見ているだけだった。
「ロン、先に行きなさい。」
モリーに指示され、いつも通り壁を通り抜ける。
紅色の蒸気機関車が、乗客でごった返すホームに停車している。
すぐに後ろからモリーとジニーがやってきて、早く乗らないとコンパートメントがなくなるわよ、と急かされる。

なんやかんやあり、発車ギリギリの所で、乗車することが出来た。
だが、何処も空いていない。
誰かの所に入る勇気は持ち合わせていないが、通路に座り込む度胸もない。
意を決して、一人でコンパートメントを使っている男の子に声をかけた。

「あの、ここ空いてる?他はどこも一杯で…」
男の子の前の席を指さしながらロンは言った。
「ああ、どうぞ。セオドール。セオドール・ノットだ。今年入学。君もだろう?」
ノット。聞き覚えがあった。
それもそのはず、ノット家は『聖28一族』なのだから。
「ありがとう。僕、ロン。」
ウィーズリーだと伝えれば、追い出されるかもしれない。
彼もきっと、スリザリンだろうから。
「ああ、知ってる。ウィーズリーだろう?まぁ、どうでもいい。君もグリフィンドールに入るつもりかい?」
敢えて言わなかったことを指摘されるとは思わなかった。
「知ってたんだ…。分からない。パパもママも兄さんもグリフィンドールだけど…僕に勇気はないからね。違うかもしれない。」
「そうか…僕は恐らくスリザリンだろう。血筋的にね。本当は何処でもいいけど………魔法薬学が好きなのか?」
魔法薬学の教科書を持っているロンに、セオドールは聞いた。
「あ、うん。えっと……」
「セオドールでいい。」
「じゃあ、セオドール。君は何の教科が好き?」
「…さぁ、どれもやれと言われてやってきたから、好きも嫌いもないね。」
ふーんとあいずちを打って、二人に暫く沈黙が流れる。
「車内販売はいかが?」
突然車内販売のワゴンがコンパートメントの横で止まる。
ビクッとしてから、ロンは首を振った。
「…かぼちゃパイを頂こう。」
セオドールがかぼちゃパイを買っているのを見て、ロンは顔をしかめた。
これだからお坊っちゃまは…。

ホー!と鳴いたフクロウに目をやれば、綺麗な瞳でこちらを見た。
「セオドール。あの子、名前は?」
「ん?ああ、美しいだろう。ヘドウィグだ。大人しいから、ちょっと出してやる。」
セオドールはヘドウィグを出してくれた。
ウィーズリー家で飼っているふくろうとは大違いだ。
年寄りで、窓にぶつかってばかりのへっぽこじゃない。
白くてきれいで、賢そう。
「メス?」
「そう。賢いんだ。噛まないだろう?」
確かに噛まれない。
「ね、暫く触ってていい?」
了承を得て、暫く触っていた。

[続編へ続く……]