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機動戦士ガンダムRSD 第37話 不屈の意思

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 カガリ代表は、アークエンジェルのブリッジからトダカ一佐に今のオーブの状況を聞いた。
「何だと。
オーブ領海近くにコロニー艦隊が近づいているだと?
本当か、それは」
 カガリ代表は、トダカ一佐の言葉を一瞬信じられなかった。
「ああ、間違いない。
おそらくミネルバ、アークエンジェル及びガーティー・ルーがオーブ国内にいることを確信しているらしい」
 その言葉にブリッジにいた皆が困惑した。
「すでに生き残ったタケミカズチを旗艦とした護衛隊群を出撃した。
すでに突破されたことを考慮して国防陸軍と本土防衛軍にも臨戦態勢をとってもらっている」
 それは、行政府でも確認できていた。
「また国が焼かれるのか?」
 閣僚の1人が2年前の悪夢を思い出した。
「いや、すでに国民の避難はほぼ終わっている」
 閣僚の1人が国民の避難状況を報告した。
「キラ、アスラン。
すぐに来てくれ」
 カガリ代表は、悲痛な声で宇宙にいる2人のエースを呼んだ。

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 アドラステアの作戦会議室では、パイロットが集結していた。
「ともかくわれわれは、あの三隻の引渡しを要求する。
グリーンノアでの責任や幾多の戦いに必ずといっていいほど参加した戦いからあの三隻の罪状は、明らかだ。
それをかくまおうとする行為は、到底許せるものではない。
すでにわれわれの要求を伝えるための特使がオーブへと入国した。
万一に備えてわれわれは、臨戦態勢をとる。
無論俺も出撃する」
 その言葉にパイロットの間から動揺が走った。
「リズィーシーガンダムは、可変を要求しなければ戦闘可能らしい。
あれの特徴は、ミノフスキードライブを用いた一撃離脱戦法だがこの際わがままは言っていられない。
オーブは、その軍事技術の高さを誇るだけでなくマスドライバーによる宇宙への逃げ道を持つ国だ。
俺は、それも気にかかる」
 その言葉に再びパイロットの間から動揺が走った。
「あの三隻がそれぞれ旗艦となりオーブの宇宙巡洋艦と艦隊を組んだらコロニーは、これまでにない危機にさらされる可能性も出てくるということだ」
 その言葉にいっそうパイロットの間から動揺が走った。
「それは、なんとしてでも防がなければならない」
 1人のパイロットが手を上げた。
「何だ?」
 マーク中将が発言を認めた。
「マーク中将は、前大戦でオーブ解放戦に参加したんですよね?
あの国が再び国を焼くような行為をするなんて信じられないのですが」
 その発言に他のパイロットもうなずいた。
「しかし現にあの国は、あの三隻をかくまっているのだ。
その結果がどうなるかわからないほどカガリ代表は、バカではないと思うが」
 マーク中将の解答にパイロットたちは、納得した。
「すっかりブルーコスモスの一員になっちまったようだな」
 パイロットの1人が嘆いた。
「サオトメ大佐もこうなるんだったら国の隅々まで焦土にすべきだったんな」
 マーク中将は、突然立ち上がった。
そして皆に背中を向けた。
「皆も知っているとおりパナマ攻略戦の勝利までは、あの国は友好国として親しくしておりあのサオトメも自爆時には悲壮感を感じた。
それを思うと残念でならないが」
 そういうとマーク中将は、皆の方を向いた。
「だが今回の件も一歩も引けない。
あの三隻の暗躍をこれ以上野放しにできない。
今度こそ必ずあの三隻を沈めるのだ」
 マーク中将の言葉に皆は、敬礼した。

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 コロニー艦隊とオーブ艦隊は、双眼鏡を使えば見えるところまで近づいていた。
タケミカヅチ所属ののムラサメパイロットは、イライラしていた。
「クソ。
何が待機命令だ。
ここでミサイル撃って全滅させりゃいいのに」
 兵士たちは、ぴりぴりとした空気の中イライラを募らせていた。
「押さないでください。
まだ時間は、たっぷりありますよ」
 兵士たちが避難民の誘導をしていた。
前大戦のおかげで割かしスムーズに行えていた。

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 カガリは、アークエンジェル内の廊下を歩いていた。
「アークエンジェルは、まだ出撃できそうにないの?」
 食堂でノイマン少尉とミリアリア少尉が話しているのを廊下を歩いていたカガリ代表がたまたま聞いた。
「ああ。
今すぐに出撃するのは、難しいらしい」
 それを聞いてカガリ代表は、悲しくなり食堂の前から去った。
 ドッグでは、マードック曹長にラミアス艦長がアークエンジェルの実戦復帰までどのくらいかかるのかを聞いていた。
「エンジン、電気系、補給とその他もろもろを含めると後最短でも二日はかかります」
 その回答にラミアス艦長は、苦虫をかんだような表情をした。
「なるべく急いでもらえないかしら。
間に合わなかったら話にならないわ」
 そういってラミアス艦長は、アークエンジェルを見上げた。
「ええ」
 それにつられてマードック曹長もアークエンジェルを見上げた。

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 エターナルでは、アスラン准将がモビルスーツデッキに向かおうとしていた。
しかしその途中にキラ准将がいた。
「どこに行こうとしているの?
まだジャスティスもフリーダムも修理が終わってないんだよ」
 キラ准将がアスラン准将を制止させた。
「でもな」
 アスラン准将は、強行して進もうとしたがキラ准将は何とか止めた。
「こういう状況だからこそ僕らが冷静にならなくちゃいけないじゃないか」
 アスラン准将は、キラ准将の言葉にやっと冷静を取り戻してもみ合ってた体を離した。
「すまない」
 アスラン准将は、キラ准将に謝った。

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 カガリ代表は、アークエンジェルのブリッジに行き護衛隊群の旗艦タケミカズチに通信を入れていた。
「まだ戦闘になるとは、限らない。
むやみにコロニー艦隊を刺激するな。
私の指示を待て」
 カガリ代表から勅命が出た。
「了解」
 トダカ一佐は、敬礼した。
「戦闘になった場合国防空軍のムラサメ隊と国防陸軍のアストレイも援軍に駆けつける」
 カガリ代表が戦闘になった場合の防衛策を話した。
「はい」
 そこで通信が切れた。
しかしカガリ代表は、戦闘になる予感があった。

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 モスクワに到着したデュランダルは、ジブリール大統領にレクイレムの建造状況を聞いた。
「後四日もあれば完成できます」
 ジブリール大統領が進捗状況を伝えた。
「そうか」
 そういいながらベールイ・ドームに入っていた。
このレクイレムは、西シベリア平原に現在建造されている大型破壊兵器である。
これは、地球から直接コロニーを壊滅させて戦争を地球軍側の勝ちで終わらすための最終兵器である。