miss you 5
そして、逞ましい腕に抱かれ、温もりを感じ、歓びを感じた。
「私…どうしたんだ…こんな…まるでシャアの事…」
ジョルジョと身体を重ねた時とは明らかに違う感情に、自身の想いを少しづつ理解し始める。
しかし、ララァの事を想うと、直ぐにそれを受け容れる事は出来なかった。
それでも、膨れ上がる想いを止める事は出来なかった。
◇◇◇
数日後、ロンデニオンで連邦高官とネオ・ジオンの和平交渉が行われる事になり、アムロもそれに同行する事になった。
あれから、シャアは出来得る限りアムロを公務に同行させている。
その全てをアムロに見聞かせて意見を仰ぐのだ。
しかし、当然ながらそんなアムロをよく思わない者たちもいる。
「総帥はどうされたのだ?あの女を何故あんなに重用する?」
「例の地球寒冷化作戦に総帥が難色を示し始めたらしいぞ」
「あの女の入れ知恵か?そう言えば、5thルナ降下作戦で帰還した際に総帥の食ってかかっていたな」
「総帥は何を考えておられる!武力をもって地球連邦に我らの力を見せ付けねば、スペースノイドの独立など出来ぬ!」
「やはりあの女の存在は、我らにとって厄災にしかならん」
「ああ、やはり始末するしかあるまい?ニュータイプと言えど、ただの女だ…」
to be continued.
作品名:miss you 5 作家名:koyuho