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【弱ペダ】(サンプル)星原のロードスター

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 真っ直ぐに巻島を見つめてくる坂道に、触りたいだとか不埒な行為をあれこれとしたいだとか考えている自分を知られたら、その身体全体から溢れるような好意が消えうせてしまうのではないか、と言う一抹の不安に駆られる。既に一線を超えた仲だというのに。だが、そうは言っても随分昔のことだ。今も巻島を受け入れても良いと思ってくれているかどうかは判らない。巻島はこれまでだって、これからだって、いつだって坂道をこの腕に抱きたいと思っているのに。
 巻島の気持ちが伝わったのか、坂道がどぎまぎとし始める。暗い中でも判る。きっと今は湯で火照ったなんて以上に全身を赤く染めているのだろう。
「巻島さん……、ぼく……」
 何処を見たらいいのか判らない、と言いたげな顔つきでそう切なげに呟く坂道の表情に、巻島は堪らない気持ちになる。今すぐ掻き抱いて肌を重ねて、互いの境界線も判らないほどに融けてしまうまで溺れてしまいたい。
「坂道、イヤなら逃げろ」
 そう言う言葉とは裏腹に、逃がさないという決意を抱きながら唇を寄せる。もう何年も触れていない唇に、自分の唇を重ねる。緊張と喜びで震えた自分を見抜かれてはいないだろうか。そんな心配も、坂道が応えてきて熱く口付けを交わす間に頭から追い出された。
 ん、と甘えた声を洩らして、坂道がおずおずと巻島の首に腕をまわしてくる。