先生の言葉 全集
34.ブリーブだらけ
えええ。なんですか、これ。玄室の守備を交代しにきたら、部屋中ブリーブさんだらけじゃないですか。ゲコゲコうるさいったらありゃしない。お供のマスターニンジャさん、いったい何があったんですか?
はい? なんか知らないけど、勝手に仲間を呼び出した?
……おかしいですね。危険を感じない限り、彼らは仲間を呼ばない習性なんですけど。なんか、いじめたりしたんじゃないですか?
そんなことするはずない?
まあ、いつも一緒にいる名コンビですし、確かにそんなことはしませんよね。
しっかし、まだまだ増えてきますね。これ、本当に大丈夫でしょうか。ゲコゲコとうるさいし、ぬめぬめして生臭いしで、ちょっとめまいと吐き気がしてきました。幽霊もめまいや吐き気とかするんですねって、一応生きてた時の記憶が感覚で残ってますからね。ま、めまいはともかく、吐き気のほうはもう吐くものがありませんけどね。
って、そんなこと言ってる場合じゃなくなってきましたよ。もう床が見えないくらい増えてきてるじゃないですか。しかもまだまだ仲間を呼んでるようだし。これはちょっと手を考えないと、私たち、ブリーブさんに埋もれて死んでしまいますよ。
どうしましょうかって、うーん……。
同士討ちは本来禁止なんですが、仕方ありません。マスターニンジャさんは、得意のクリティカルでブリーブさんの首をはねていってください。最奥の魔術師には、あとから私のほうで説明しておきますので、お気になさらず。私も殴って数を減らそうと思いますが、私の力では一体倒すのにどれだけかかるか……。
あ、冒険者さんじゃないですか。いいところに来ました。ええ、見ての通りブリーブさんが増えすぎて、私たちも困っているところなんです。このままでは、この玄室、ブリーブさんでみっしり埋まってしまいますので、すみませんが、彼らをやっつける手伝いをしてくれませんか。はい、ことが終わればこの玄室はお通ししますし、これだけ大量のブリーブさんの経験値なら十分な報酬でしょう。悪くはない仕事だと思いますが、どうですか。
協力してくれる?
それはありがたいです。では、前衛のかたがたは一体でも多くブリーブさんをやっつけてください。で、僧侶と魔法使いの方。できれば氷の魔法など、グループ単位の魔法をブリーブさんに向けて放ってください。核撃や死言の魔法だと、私やマスターニンジャさんが巻き添えを食らうんで。
では、よろしくおねがいします。