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ぎもん式:春の特別学習

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Aパート



「うううう…」


もう森を歩き続けて2、3時間くらいです…
足が痛くなってきました…
全然景色は変わらないし、後ろを振り返ってもどこから歩いてきたのかサッパリです…


「ううう…泣きそう…」


水筒のお水も少なくなって来ました…
焦って汗が止まらなくて無駄にノドが乾いてる気がします…


そう……完全に迷子になりました…


ワタシ花草ぎもんは、モデルミリタリーの軍事演習の最中だったのですが部隊の仲間と森を散策中に完全に置いてけぼりをくらいました…


もうみんながどこへ行ったのか…今ワタシがどこを歩いているのか…全くの不明です…ぴえん…


かついだ銃が徐々に重みを増して感じてきました…
お姉ちゃん…ワタシ無事帰れるのかな…


「ううう…泣かないっ…泣かないんだからっ…」


泣いてる場合じゃない…ワタシはお姉ちゃんに負けないくらい強くなるんだもん…


もう泣かないって決めたんだから…


でもさすがに結構疲れて来ました。
ちょっと座って休憩を取りましょう。


「ふぅ〜……(グゥー)」


どうしよ…日の傾き方からいってお昼くらいなのかな…お腹も減ってきました…


「……………大丈夫でござるか?」

「びやあああああああああ!!!」

「うぼあああああああああ!!!」


急に目の前に顔が出てきて心臓が飛び出そうになった!


「もんちゃん殿驚き過ぎ!
拙者も叫んでしまったでござるよ!」


「完全に驚かす気マンマンで出てきたじゃないですか!!!はぁービックリしたー!
キャサリンさん!!なんでここにいるんですか!!
今日はお休みの日でしたよね?!」


いきなり現れたこの人はキャサリンさんこと、蛇ノ道忍さん。
ワタシと同じモデルミリタリーに所属する忍者さん。
いつも奇抜な事ばかりしてる先輩です。


「拙者今日は一日中ゲームをする予定だったでござる。」


「だいたいいつもそういう生活じゃないですか…」


「ええ…いつもでござるね…

それで拙者懐かしいモノがしたくて超有名ヒゲおじさんアクションゲームをプレイしていたでござる。


……そして土管に入ったらここに来たんでござる。」


「………ちょっと何言ってるかわかんないですっ!!」


「昔のゲームってやり込んでたヤツでも記憶が曖昧で、ルートとか覚え間違ってたりするでごさるよねぇ。」


「いやそういう話じゃないです!
おかしいですよ!!物理的なモノが!!


…でも助かりました!これで遭難せずに済みそうです!
キャサリンさん街はどっちなんですか!?」


「ここ…どこでござる?…」


「迷子が増えましたぁぁぁぁ!!!!」



落胆した心をしばらく落ち着かせてから、キャサリンさんと二人でまた森を当てもなくさまよい歩く事にしました。


というか歩かないと助からないです。


助けが来たと思ったら遭難者が増えただけでした…