宇宙に虹、大地に黄昏
イオラーオスの復活
刻は宇宙世紀120年。人類が宇宙へと進出し、一世紀あまりが過ぎ去っていた。
これはスペース・コロニーと呼ばれる人工の大地が、人類の普遍的な居住施設として定着するのには充分な時間であった。
しかし、その流れをつくったのは体制であり民意ではない、という認識はコロニーに住まう人々にとって当然の解釈であることに変化はなかった。
それは自由を支配されるということであり、対立関係を発生させることになる、
というのは歴史が証明するところであった。
作品名:宇宙に虹、大地に黄昏 作家名:アスキー